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ソーシャルX

企業と自治体でつくる「楽しい仕事」

著:伊藤 大貴
著:伊佐治 幸泰
著:梛野 憲克

紙版

内容紹介

「社会課題の解決」を企業の新規事業につなげられる!
企業との共創で〝お役所仕事〟が「クリエーティブ」に変わる!

新しい「官民共創」と「DX」による
住民、自治体、企業の「三方良し」で
豊かな社会と生活をつくりあげる!

社会課題の解決は、いまや世界のビジネスパーソンの最重要課題となりました。ESG経営やパーパス経営、SDGsの潮流を背景に、社会的責任を意識しない経営は投資家をはじめとするステークホルダーからノーを突きつけられるからです。
一方で、複雑化が進んだ社会課題と人手不足を抱えた自治体の目の前には、解決したくても自前ではどうにもならない様々な課題が山積みに。この状況を新たなビジネス機会の宝庫と捉える新しいタイプの「官民共創」が広がっています。特徴は、顧客となる住民の視点を重視したCX(顧客体験)を具現化しながら、行政のアウトカムと企業のビジネスを両立させること。そのために最も重要な要素は、行政と企業が受発注の上下関係から抜け出し、同じ目線の高さで事業を共創することです。
本書では、住民、自治体、企業の「三方良し」となる豊かな社会を実現するヒントと、官民共創を成功に導くポイントを、具体的な事例を基にわかりやすく解説し、自治体と企業が共創する未来の姿を描き出します。

目次

第1章 新しい官民共創が生まれる
企業と自治体が目線の高さを合わせながら、一緒にプロジェクトをデザインし、新しいサービスを開発していく「共創」の取り組みを解説します。

第2章 官民共創の現在と未来、6つの環境変化
行政運営と企業経営の環境変化をそれぞれ概観しつつ、将来が不透明なVUCA時代の行政のあり方、企業のあり方を展望します。

第3章 官民共創を成功に導く6つのポイント
行政と企業の連携をうまく進めるための6つの方法論を整理し、自治体や企業が具体的にどう行動したらいいのか、その指針を提示します。

第4章 逆転の発想による新しい官民共創
すでに複数のプロジェクトが立ち上がっている、官民共創型の新規事業開発プラットフォーム「逆プロポ」について解説します。

第5章 明日から目指せる隣のまちの官民共創
官民共創は大きく4つのタイプに分類できます。この分類を解説し、行政と企業の連携に関する9つの具体的な事例を紹介します。

第6章 7人のキーパーソンが考える官民共創の未来
中央省庁や地方自治体、企業の有識者7人に、官民共創の未来をどう見据えているかを語ってもらいます。

第7章 民間企業から見た、これからの官民共創
IT企業から見た共創のあり方、自治体と企業の連携の本質、これからの企業の姿などについて解説します。

著者略歴

著:伊藤 大貴
株式会社SOCIALX共同創業者 早稲田大学大学院理工学研究科修了後、日経BPの「日経エレクトロニクス」記者を経て、横浜市議会議員3期10年。議員在職時は公民連携の関連政策に積極的に取り組む。2017年の横浜市長選立候補を経て、2018年に起業。伊佐治と「逆プロポ」を開発し2022年SOCIALX参画。著書に『スマートシティ2025 未来シナリオ調査編』『日本の未来2021-2030都市再生/地方創生編』(いずれも日経BP)など。博報堂フェロー、フェリス女学院大学非常勤講師。
著:伊佐治 幸泰
株式会社SOCIALX共同創業者 2004年東京海上火災保険に入社。新規事業開発に従事し、保険における顧客体験変革を実現。金融業界初のデジタルサービスを多数開発。「グッドデザイン賞」「Insurance Asia Awards 2020(Digital Insurance Initiative)」など国内外での受賞歴。その後、企業が抱える新規事業開発の課題と、利益と社会性を両立させるソーシャルビジネスに注目し、伊藤と2020年に「逆プロポ」サービスを立ち上げ、2021年SOCIALX創業。
著:梛野 憲克
株式会社スカラ 取締役 代表執行役社長 東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。人工知能を専攻するかたわら、学生時代からベンチャー企業の経営に携わり、数々の新規サービスを立ち上げる。株式会社ディーベックス代表取締役社長を経て、スカラに合流。2013年に同社代表取締役社長に就任。新興ベンチャー企業だったスカラを東証1部まで育てる。SaaS/ASPサービスを中心に、共創型IT企業を展開。

ISBN:9784296112296
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:354ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月30日