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応用から見たパワーエレクトロニクス技術最前線

新エネルギー、交通・輸送、産業、IT、科学・医療

監:菊池 秀彦
監:川口 章

紙版

内容紹介

再生可能エネルギー活用、省エネの中核技術、パワーエレクトロニクス・システムのすべてがここに!

パワーエレクトロニクス技術が、より良い未来を実現するための必須の技術となってきています。日本では2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指す方針が示されるなど、再生可能エネルギーへ大きく舵を切ろうとしています。当然、ここでは高電圧・大電流を扱うためのパワーエレクトロニクスが使われます。コロナ禍によって加速したデジタルトランスフォーメーションの流れによって、需要が急増するデータセンターの電源の大容量・高効率化、信頼性への要求も高まるばかりです。自動車から航空機に至るまでモビリティー分野においても電動化が進んでいます。つまり、パワーエレクトロニクスのさらなる活用なしには、これからの新しい社会を創れないのです。

ひと言で、『パワーエレクトロニクス技術』と言っても、実はそのカバーする範囲は極めて広く、勉強しようと思っても何から手をつけて良いか分からないといった声もよく耳にします。様々なエネルギーを、電気を介して形を変える即ち『変換』する技術ですが、応用する用途・アプリケーションによってその役割も広く異なります。一方、その技術面に偏り過ぎると極めて取付き難いものとなってしまいます。

本書は最近の応用事例を中心に解説をしながら、パワーエレクトロニクスの技術がその中でどのように使われているかを解説しています。あえて詳細な技術的な解説は省略していますが、より深く勉強したい方には、そのためのヒントと方向性も指しました。

■主な内容
第1章 メッセージ「PEiE」
社会システムの隅々まで浸透するパワーエレクトロニクス

第2章 電力 つくる・送る・支える・貯める
2-1 太陽光発電(PV)、風力発電、燃料電池、電力貯蔵
2-2 水力発電、火力発電
2-3 直流送電、SVC、STATCOM

第3章 モビリティー
3-1 電気自動車、電鉄車両、直流き電
3-2 静止形FC、RPC
3-3 船舶、電動飛行機、エレベーター

第4章 工場/設備
4-1 工場、設備のモーター
4-2 工場、設備の大電力装置
4-3 社会インフラの大電力装置
4-4 その他の電力装置

第5章 情報(データセンター)
5-1 大容量UPS

第6章 科学・医療
6-1 科学実験、先進医療

第7章 将来像
7-1 パワーエレクトロニクスの将来

目次

第1章 メッセージ「PEiE」
社会システムの隅々まで浸透するパワーエレクトロニクス

第2章 電力 つくる・送る・支える・貯める
2-1 太陽光発電(PV)、風力発電、燃料電池、電力貯蔵
2-1-1 太陽光発電(PV:Photovoltaic)
2-1-2 風力発電と無効電力補償装置(SVC)
2-1-3 燃料電池
2-1-4 電池電力貯蔵システム
2-2 水力発電、火力発電
2-2-1 水力発電と火力発電
2-3 直流送電、SVC、STATCOM
2-3-1 直流送電システム
2-3-2 SVC(静止形無効電力補償装置)
2-3-3 自励式直流送電
2-3-4 STATCOM
2-3-5 直流遮断器

第3章 モビリティー
3-1 電気自動車、電鉄車両、直流き電
3-1-1 電動自動車
3-1-2 電鉄車両
3-1-3 直流き電
3-2 静止形FC、RPC
3-2-1 新幹線 静止形周波数変換装置
3-2-2 RPC
3-3 船舶、電動飛行機、エレベーター
3-3-1 電気推進船
3-3-2 電動飛行機
3-3-3 エレベーター

第4章 工場/設備
4-1 工場、設備のモーター
4-1-1 製鉄工場
4-1-2 製紙工場
4-1-3 港湾設備、鉱山巻上機、火力発電所、LNGプラント
4-2 工場、設備の大電力装置
4-2-1 電気化学、アーク炉
4-2-2 誘導加熱
4-3 社会インフラの大電力装置
4-3-1 上下水道(ポンプ)
4-3-2 上下水道(オゾン発生装置)
4-4 その他の電力装置
4-4-1 フリッカー抑制、SVCS
4-4-2 MPC(多機能変換装置)

第5章 情報(データセンター)
5-1 大容量UPS

第6章 科学・医療
6-1 科学実験、先進医療
6-1-1 科学実験用加速器
6-1-2 医療用加速器、核融合実験炉

第7章 将来像
7-1 パワーエレクトロニクスの将来

ISBN:9784296107742
出版社:日経BP
判型:A5
ページ数:356ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TJF