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フィジカルインターネット

企業間の壁崩す物流革命

著:エリック・バロー
著:ブノア・モントルイユ
著:ラッセル・D・メラー

紙版

内容紹介


ヤマト運輸を擁するヤマトホールディングス、佐川急便を擁するSGホールディングス、さらにJR貨物など、あらゆる物流企業や、大手メーカーの物流担当者が今、こぞって注目する「フィジカルインターネット」とは何か。
フィジカルインターネットの提唱者である、3人の研究者の著書『フィジカルインターネット』の日本語版、遂に刊行。

早く、正確に、もっと便利に! 物流に対するニーズが高まり続ける中、物流会社は独自の運送網を築き、メーカーも独自の物流体制を築いてきた。だがその結果、現場では壮大な無駄が生まれている。

インターネットで情報が届くように、モノも送ることはできないか。常識破りの発想から生まれたアイデアが、フィジカルインターネットだ。フランス、カナダ、米国の研究者が提唱するこの方法は、荷物のサイズを揃え、トラック、倉庫など物流ネットワークをシェアして、物流を劇的に効率化するというもの。果たして実現可能なのか。彼らが取り組んだ大規模実験の結果は──。

本書はフィジカルインターネット実現のための研究報告をまとめたもので、現在、世界で唯一のフィジカルインターネットの解説書、その日本版となる。

目次

Part 1 持続可能な物流のための新しいロジスティクスネットワーク
1 なぜロジスティクスの形を変えるのか?
2 フィジカルインターネット
3 新しい物流の姿
4 どんな可能性があるのか?
5 初期段階の定義と検証の詳細

Part 2 フィジカルインターネットの主要な構成要素
6 フィジカルインターネットコンテナ
7 フィジカルインターネットのプロトコル
8 フィジカルインターネットルーティングセンター:ハブ
9 道路/鉄道ハブのデザインの実例
10 結論(パート2)

Part 3 フィジカルインターネット、その性能は?

11 フィジカルインターネットの可能性を探る
12 食品・日用雑貨流通のシナリオ
13 相互に接続したハブサービスネットワークの検討
14 フィジカルインターネット・ネットワークのフローをシミュレートするための
   初期プロトコルの提案
15 フィジカルインターネットの漸進的な開始のための可能性の評価

Part 4 現在のプロジェクトと展望
16 問題の明確化と検証
17 試験の実施、障害の除去
18 ロードマップのスケッチ
19 結論

ISBN:9784296106059
出版社:日経BP
ページ数:272ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年06月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJS