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みんなねっとライブラリー

おかあちゃん、こんな僕やけど、産んでくれてありがとう

精神障がいがある人の家族15の軌跡

著:青木聖久

紙版

内容紹介

「自分の子どもだから、殺されてもいいじゃないか」
仕事に打ち込む日々の夫が、妻に放った言葉。その時、妻は。それから、夫は。
第4話「父として息子の病気に向き合う」ほか、精神障がいがある人の家族15の軌跡をインタビュー。真の幸せとは何かを問う。「用語解説」付き
第1章 15の軌跡、第2章 用語解説、第3章 つながる
「みんなねっとライブラリー」シリーズ第4弾、「公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会」監修
【精神障がいがある人の「家族の軌跡」を知ることは、今、孤立し、追い詰められている全ての人が、自分や他者を愛おしむことにつながる】
ある日突然、「精神障がいがある人の家族」という立場になることは珍しいことではありません。そのことに家族は、大いにとまどい、もがき苦しみ、現状を受け入れることに、多くの時間を費やすことが少なくないのです。
本書では、精神障がいがある子ども・きょうだい・配偶者と人生を共にしてきた、15の家族を紹介しています。苦悩や葛藤を経て、仲間や支援者たちとつながることで、明るく笑えるようになり、前向きな人生を取り戻していかれた15の「家族の軌跡」を知ることで、今、孤立し、追い詰められている方々が、自分や他者を愛おしむことにつながれば幸いです。
社会福祉学博士の青木聖久教授(日本福祉大学)が、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーとして34年間にわたり、精神障がいがある人、及び、その家族と寄り添ってきた視点から、15の家族にインタビューをし、過去とどのように折り合いをつけ、未来へ歩み出したのかを紹介。家族は仲間と出会い、気負わず、かつ発想の転換を通して、自分を大切にした生き方を考えられるようになります。また、支援者は人の想いを知る原点回帰を通して、専門的支援の向上につながります。

著者略歴

著:青木聖久
日本福祉大学教授、博士(社会福祉学)、精神保健福祉士。1965年、淡路島生まれ。1988年、日本福祉大学社会福祉学部卒業後、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーとして、慈圭病院(岡山)、関西青少年サナトリューム(神戸)という精神科病院で約14年間勤務。その後、サポートセンター西明石(小規模作業所)の所長として4年間勤務。2006年より現任校。2004年に京都府立大学大学院福祉社会学研究科修士課程、2012年に龍谷大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。主な社会的活動として、全国精神保健福祉会連合会理事、日本精神保健福祉学会理事。著書は、『追体験 霧晴れる時』ペンコム(2019年)、『障害のある人の支援の現場探訪記』学研教育みらい(2021年)、『精神障害者の生活支援』法律文化社(2013年)、『第3版 精神保健福祉士の魅力と可能性』やどかり出版(2015年)等。

ISBN:9784295406372
出版社:ペンコム
判型:4-6
ページ数:322ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS