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図録 日本の民俗芸能

著:本田 安次

紙版

内容紹介

底本:『図録 日本の民俗芸能』(本田安次 著/朝日新聞社/1960年)

芸能は、いつ、いかなる目的で、誰によって、どのように行われるのか
民俗芸能史研究の第一人者である本田安次が、神楽をはじめとする日本各地の民俗芸能をまとめた写真記録!

1 民俗芸能研究の第一人者の重要著作!
 本書は、民俗芸能研究の第一人者である本田安次が、神楽をはじめとする日本各地の民俗芸能を分析・整理し、具体的な事例を交えて体系的にまとめ上げたものである。戦後、有形・無形の日本文化が滅びつつあることが自覚されはじめた時期に、文化財としての民俗芸能を広めること、民俗芸能の学術的な有効性を訴えた本書は、膨大な記録を残した著者の研究の中でも、その初期における重要な著作でもある。

2 芸能を伝承する人々を生き生きと捉えた写真の数々!
 神楽のほか、田楽や盆踊、太鼓踊、仮装風流、沖縄の舞踊、能・狂言など、当時の伝承者たちの息吹を生き生きと写した300点近い写真を収録。

3 調査・研究の上で参考となる様々な資料を収録!
 芸能史的に分類した個々の民俗芸能の解説や民俗芸能研究の歴史のほか、巻末には、「都道府県別民俗芸能暦」「掲載図録索引」「日本の民俗芸能参考文献」なども収めた充実の内容。

■主要目次
日本の民俗芸能
民俗芸能の概観
(1)神楽(巫女舞、宮廷の神楽、出雲流の神楽、伊勢流の神楽、獅子神楽)
(2)田楽(予祝行事、御田植神事)
(3)風流(念仏踊、盆踊、太鼓踊、羯鼓獅子舞、小歌踊、綾踊、つくりもの風流、仮装風流、練り風流、アイヌの舞踊、沖縄の舞踊)
(4)祝福芸(来訪神、千秋万歳、語りもの)
(5)外来脈(伎楽、舞楽、延年、二十五菩薩来迎会、散楽、能・狂言、人形芝居、歌舞伎芝居)
(6)面・楽器(面、楽器)
芸能の効用

附説
(1)民俗芸能・郷土芸能/(2)芸能の定義/(3)行事と芸能と/(4)郷土芸能の特色/(5)民俗芸能研究の歴史/(6)採集法

Japanese Folk Dance Featuring The Bon Odori
全国民俗芸能暦(都道府県別)
上京民俗芸能一覧
 郷土舞踊と民謡の会/全国民俗芸能大会(芸術祭)
都道府県別掲載図録
日本の民俗芸能参考文献
民俗芸能分布図

著者略歴

著:本田 安次
(ほんだ・やすじ) 民俗芸能史学者。1906年、福島県生まれ。1929年、早稲田大学文学部英文科卒業。宮城県石巻中学校教諭時代に東北地方の山伏神楽を知り、後に全国調査により民俗芸能の体系的研究をおこなう。1960年、早稲田大学教育学部教授。『日本の民俗芸能』(全5巻)で芸術選奨文部大臣賞と伝統文化ポーラ大賞を受賞、『沖縄の祭と芸能』で柳田賞受賞。1995年に文化功労者となる。日本民俗芸能協会会長、民俗芸能協会名誉会長、日本口承文芸学会会長などを務めた。2001年、死去。主な著書に『民俗芸能の研究』(明治書院/1983年)、『アジアの伝統芸能』(錦正社/1992年)、『本田安次著作集』(全20巻/錦正社/1993-2000年)など。

ISBN:9784284503419
出版社:日本図書センター
判型:B5
ページ数:300ページ
定価:24000円(本体)
発行年月日:2013年07月
発売日:2013年07月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:GBC