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文字の博物館

著:Silvestre, J. B.
監:矢島 文夫

紙版

内容紹介

 ◆『文字の博物館』について
『文字の博物館』の原本(Silvestre,J.B.- Paléographie Universelle. Collection de facsimile d'écriture de tous les peuples et tous les temps)は、1839-41年にパリで刊行された大型本(63.8センチ×45.5センチ)4冊の豪華本である。その原本を入手した森澤嘉昭(株式会社モリサワ社長[当時])により、写植発明60周年記念事業として、『文字の博物館』は計画され、デザイナーの田中一光が全体のレイアウトなど、言語学者の矢島文夫が序論と図版解説を担当、白水社が編集にあたり、1984年に出版した。これが本復刻版の底本となっている。

 ◆特色
約300点の手彩色図版でめぐる“文字の博物館”!
 人類最古の文字である楔形文字や古代エジプトのヒエログリフ、今日世界の主流となっているラテン文字、『コーラン』の用語としてイスラム世界で広く使われているアラビア文字など、歴史上に現れた様々な文字を、手彩色で彩られた約300点の図版とともにめぐる!

文字や古文書、古写本の魅力を知るための必携図書!
 巻末には、言語学者・矢島文夫による各図版の解説を掲載。古文書・古写本の製作年代や地域、所蔵元、歴史的背景等を知ることができる! また、自らの理想とする写植書体「光朝」を開発するなど、文字やタイポグラフィーへの揺るがない情熱を持つ、グラフィックデザイナー・田中一光による洗練されたビジュアル構成により、どの頁も“文字”に対する愛情を存分に感じ取ることができる!

 ◆目次
古文字との古写本の魅力
―『文字の博物館』の原書と本復刻版について 矢島文夫

I   東方諸民族の文字
II-1 ギリシア文字
II-2 ラテン文字
III-1 イタリアのローマ字
III-2 フランスのローマ字
III-3 スペイン・ポルトガルのローマ字
IV-1 イギリス・アイルランドのローマ字
IV-2 フランドルのローマ字
IV-3 ドイツのローマ字
IV-4 ハンガリー・アイスランドのローマ字と中世ゴート文字
IV-5 ロシア・ブルガリア・モルダビア・セルビアのスラヴ文字
IV-6 新世界の文字

図版解説


著者略歴

監:矢島 文夫
(やじま・ふみお)1928年―2006年。東京出身。言語学者(アラビア語学)・オリエント学者・翻訳家。学習院大学卒業。京都産業大学教授、宮城学院女子大学教授、アジア・アフリカ図書館長を歴任。専攻は言語学、オリエント文化史。さらに古代オリエント諸語をまなび、楔形文字でかかれた『ギルガメシュ叙事詩』等海外の関連研究書を数多く翻訳し、日本に紹介した。主要著・訳書に、『文字学のたのしみ』(大修館書店/1977年)、『解読 古代文字への挑戦』(朝日新聞社/1980年)、E.ドーブルホーファー『失われた文字の解読』(3巻/佐藤牧夫と共訳/山本書店/1963年)他多数。

ISBN:9784284202626
出版社:日本図書センター
判型:A4
ページ数:240ページ
定価:32000円(本体)
発行年月日:2014年02月
発売日:2014年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS