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近代日本建築史

監:今 和次郎

紙版

内容紹介

底 本
『建築百年史;近代編』(監修 今和次郎/執筆 大泉博一郎/写真 平沢順/発行 建築百年史刊行会・有明書房/1957年刊)

特 色
1. 「西洋の建築技術が(……)日本人にどのように受け入れられ、どのように変遷したかを、写真によってあとづける」ために編纂された本書は、建築史のみならず日本近代文化史を俯瞰するうえでの、格好のレファレンス資料!

2. 「考現学」で有名な今和次郎による、あの幻の名著がよみがえる! 幕末(1851年)から、昭和戦前期(1940年)までの名建築、西洋文化受容の歴史を、「幕末開港期(1851-1867)」「明治開化期(1868-1893)」「明治興隆期(1894-1923)」「復興興亜期(1924-1940)」の4区分で紹介する。

3. 震災・戦災で失われた数多くの建築・建造物を、設計や施工のデータ、そして約490枚もの外観・内部の貴重な写真、図面、古地図とともに収録。
※本書ははじめ1851年から1956年までをその対象としていたが、写真の量が膨大になったため、1940年までを「近代編」、それ以降を「現代編」として刊行することにしたという。今回はその「近代編」のみを復刻・刊行した。

刊行のことば
ちょうど区切りがよい。これまでのわが国の
  建築について反省してみる時期である。

そもそもペルリ渡来以来、わが国の建築界はどのような仕事をして来たか、そのことをわれわれの対象としたのであるが、着眼としてはいたずらに顕微鏡的な詮索をするセンチメンタルにおち入ることなく、これからのわが国建築のあり方について思索するための基盤を固める意味からなのである。
このような目的に資される既刊本は一、二あるけれど、いたずらにただアルバム式でわれわれの興趣をそそるような編み方のものはない。われわれとしては時代時代の社会的事情、世界的流れをタテ糸とし、時代時代の建築物をヨコ糸として文化史上の建築を大観できるようなものにしようと編纂に当たったのである。建築研究家は勿論建築業界並びに一般文化人の座右にという期待で……。
【今和次郎/本書「発刊のことば」(1957年)より】

ISBN:9784284202053
出版社:日本図書センター
判型:A4
ページ数:300ページ
定価:28000円(本体)
発行年月日:2011年07月
発売日:2011年07月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AM
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:GBCD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1KB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1D