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学術叢書

重い精神障害のある人への包括型地域生活支援

アウトリーチ活動の理念とスキル

著:三品 桂子

紙版

内容紹介

ストレス脆弱性モデルからストレングス・レジリアンスモデルへの転換を目指して――
重い精神障害のある人の地域生活を、アウトリーチという手法を用いて、24時間・365日リカバリー志向で支援する「包括型地域生活支援プログラム」(Assertive Community Treatment:ACT)の実践スキルを、イギリス・アメリカ・日本での調査に基づき体系化する。日本初の民間ACTチームの理事長であり、いくつかの県の精神障害者アウトリーチ推進事業アドバイザーでもある筆者が、日本の専門職のスキルアップと精神保健福祉システムの変革を試みる。

目次

はしがき

序 章 本書の概要

第Ⅰ部 本書の課題・意義・方法等
第1章 本書の課題・意義等
第2章 先行研究調査
第3章 研究の方法

第Ⅱ部 イギリスのバーミンガムにおける地域生活支援の理念とスキル
―援助者の理念と実践スキルの探究―
第4章 イギリスのバーミンガムにおける精神障害のある人の地域生活支援Ⅰ
―地域精神保健チームのスタッフからの聞き取り調査にみる援助者の理念―
第5章 イギリスのバーミンガムにおける精神障害のある人の地域生活支援Ⅱ
―精神障害のある人のライフを支える実践スキル―

第Ⅲ部 日本におけるACTの実践スキル
―レジリアンスを育むスキルのプロセス―
第6章 日本の調査の概略
第7章 【ACTチーミング】
第8章 【出会い】
第9章 【レジリアンスの開花促進】
第10章 【ケースマネジメント】
第11章 【家族支援】
第12章 《変化する境界》

第Ⅳ部 日本におけるACTの実践スキル体系化の試み
―アメリカの調査結果を踏まえて―
第13章 成功するACTチームをつくるための重要なステップとスキル
第14章 日本におけるACTの実践スキル体系化の試み
終 章 ACTの実践スキルと地域精神保健システム

参考資料
文 献
あとがき
索 引

著者略歴

著:三品 桂子
三品 桂子(みしな けいこ) 1951年 京都府生まれ/1974年 立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業/1974年~2001年 京都府職員(精神保健福祉相談員・臨床心理技術者)/2000年 同志社大学大学院文学研究科博士課程(前期)修了.修士(社会福祉学)/2001年 花園大学社会福祉学部講師/2003年 花園大学社会福祉学部助教授/2006年 花園大学社会福祉学部教授 現在に至る/2008年 インディアナ大学客員研究員/編著書:『利用者主導を貫く精神障害者ケアマネジメントの実践技術』(へるす出版,2003年),『日本で始めるACTチームの立ち上げ方―アウトリーチによる包括型地域生活支援のコツ―』(久美出版,2010年)

ISBN:9784284103824
出版社:学術出版会
判型:A5
ページ数:608ページ
定価:6800円(本体)
発行年月日:2013年03月
発売日:2013年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS