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ヨハネス・ブラームス

生涯、作品とその真髄

編:音楽の友
編:レコード芸術

紙版

内容紹介

ブラームスは「地味」で「渋い」のか? このムックを読めば、ブラームスのイメージが変わるかもしれない――。
J.S.バッハ、ベートーヴェンと並び、「3大B」と称されるヨハネス・ブラームスのすべてがわかるムック。交響曲、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、声楽曲……各ジャンルにまんべんなく、しかも精度の高い作品を残したブラームス。シューマン夫妻やJ.シュトラウス、ワーグナー、ドヴォルジャーク、ヨアヒム他、19世紀を代表する音楽家たちとの交流にも注目しながらその人となり、作品を掘り下げる。併せてその作品の演奏史も追いながら、おすすめディスクも紹介。『音楽の友』『レコード芸術』編ならではの、演奏家への取材記事や、音楽学者のブラームス論など情報満載。

目次

【カラー口絵】ブラームス詣で――鉄道、散策、酒の三題噺(実相寺昭雄)
【第1章】演奏家が語るブラームス作品の魅力
□パーヴォ・ヤルヴィ(山田真一)
□マキシム・ヴェンゲーロフ(渡辺和彦)
□下野竜也(山田治生)
□ライナー・キュッヒル(奥田佳道)
□ゲルハルト・オピッツ
□ヘルムート・ドイチュ(鮫島有美子)
□朝比奈隆
□園田高弘
□江藤俊哉
□原田茂生
□岩崎淑

【第2章】ブラームスの生涯
□ブラームスゆかりの地(真嶋雄大)
□ブラームス・ミニ事典――生い立ちから死までの25章(1~13=平野昭/14~25=樋口隆一)
①誕生と生家 ②家族 ③先生 ④読書 ⑤音楽蔵書 ⑥信仰 ⑦パトロン ⑧勲章・称号 ⑨引越魔 ⑩バカンス ⑪外国旅行 ⑫財産 ⑬福祉家 ⑭ピアノの腕前 ⑮弟子 ⑯指揮者 ⑰合唱団指導者 ⑱ドイツ民謡 ⑲ジプシー音楽 ⑳コレクター 21楽譜校訂者 22酒飲み 23クララの死 24遺書 25死
□「1853年の交友」に見るブラームスの人間性――シューマン夫妻、ヨアヒムとの邂逅と音楽家への道(平野昭)
□ブラームスの交友録(樋口隆一、石多正男、平野昭、美山良夫)
□ブラームスが愛した女性たち(平野昭)
□ブラームスを育んだ作曲家たち(平野昭)
□ブラームスの書簡集(樋口隆一訳・編)
□「ブラームスはお好き?」――同時代の音楽家・文化人が語るブラームスと音楽(美山良夫・編)
□現代の作曲家から見たブラームス①伝統の仮面をつけた革新主義者(南 聡)
□現代の作曲家から見たブラームス②偉大なる鬱屈(長生淳)
[コラム]ブラームスとシューマン(山田真一)

【第3章】ブラームスの名曲&ディスク
□ブラームス演奏の新潮流(満津岡信育)
□ブラームスと19世紀後期の交響曲――ブラームスが「交響曲」という形式でやろうとしたこと(西原稔)
□交響曲と名盤
交響曲第1番 ハ短調 作品68(山野雄大)
交響曲第2番 ニ長調 作品73(相場ひろ)
交響曲第3番 ヘ長調 作品90(中村孝義)
交響曲第4番 ホ短調 作品98(佐伯茂樹)
□ブラームスの交響曲演奏の「オーセンティシティ」とは(佐伯茂樹)
□ブラームスの交響曲は「ドイツ的」なのか(広瀬大介)
□ブラームスの交響曲演奏における「HIP」の現状(相場ひろ)
□21世紀のブラームス交響曲像――近年の録音で探る演奏スタイルの動向(山崎浩太郎)
□ブラームス演奏の真髄
「管弦楽曲」編(山野雄大、宮下博)
「協奏曲」編(満津岡信育、増田良介、宮下博)
「ピアノ曲」編(相場ひろ、小石かつら、山野雄大)
「声楽曲」編(寺西肇、喜多尾道冬)
「室内楽曲」編(佐伯茂樹、寺西肇、中村孝義、広瀬大介、山野雄大)
[コラム]
ブラームス演奏に残る根強い慣習(佐伯茂樹)
ブラームスの交響曲「怪演」集(鈴木淳史)

【巻末年譜】

ISBN:9784276963344
出版社:株式会社音楽之友社
判型:B5
ページ数:152ページ
価格:1700円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM