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舘野泉 左手のピアノ・シリーズ

スケッチ・オブ・ジャズ 2

ピアノ(左手)とヴァイオリンのために

著:谷川 賢作

紙版

内容紹介

2009年、左手のピアニスト舘野泉とヴァイオリニストのヤンネ舘野からの委嘱により作曲。同タイトルの前作同様、本来「即興」であるジャズの世界を楽譜に「定着」させているため、「ジャズの素描」と名付けられている。ピアノとヴァイオリンの二人の奏者の掛け合いが実に鮮やかで、ジャズフレーズとリズムの醍醐味を味わえる魅力的な作品。以下の5曲から構成される。知的に静かに進行する〈アンリーズナブル・パッション〉、中華料理店の回転テーブル「レイジースーザン」に着想を得た〈レイジー・スーザンズ・ワルツ〉、小説『わたしを離さないで』に出てくるアルバム「夜に聴く歌」のイメージからうまれた〈ア・ソング・アフター・ダーク〉、ソロフレーズの下でリズムを刻み支えるギタリストに捧げる〈オールド・グランパズ・シンプル・ジョーク〉、〈エンドレス・エクスキューズ〉ではピアノのフレーズの執拗な反復に、蜘蛛の巣に捕らえられたかのようなヴァイオリンが重なる。

目次

アンリーズナブル・パッション(ガト・バルビエリに)
レイジー・スーザンズ・ワルツ(チック・コリアに)
ア・ソング・アフター・ダーク(マル・ウォルドロンに)
オールド・グランパズ・シンプル・ジョーク (フレディ・グリーンに)
エンドレス・エクスキューズ(マッコイ・タイナーに)

著者略歴

著:谷川 賢作
1960年東京生まれ。ジャズピアノを佐藤允彦に師事。演奏家として、現代詩をうたうバンド「DiVa」ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、また父である詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。80年代半ばより作・編曲の仕事をはじめ、映画「四十七人の刺客」「竜馬 の妻とその夫と愛人」NHK「その時歴史が動いた」テーマ曲等。88、95、97年に日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。

付属物

ヴァイオリン・パート譜

ISBN:9784276436480
出版社:音楽之友社
ページ数:44ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVL