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ショパン プリンス・オブ・ザ・ロマンティックス

著:アダム・ザモイスキ
訳:大西 直樹
訳:楠原 祥子

紙版

内容紹介

ヴェールを剥がされたショパン。
即興するショパン、教えるショパン、
恋するショパン、お洒落なショパン、商売上手なショパン。
その矛盾に満ちた素顔が、さまざまな証言によって明かされる。
青柳いづみこ(ピアニスト・文筆家)

著者アダム・ザモイスキは、当時ショパン本人を支援していたポーランド貴族の末裔。ロンドン在住の歴史家・著述家で、これまでに2冊のショパンと14冊のポーランド史に関する著作がある。本書はショパンを社会、政治、貴族を中心とした人間関係の中でとらえ、ジョルジュ・サンドとの関連も興味深く、珍しい原資料が扱われている好著である。

目次

はじめに  
第1章 抑制された神童時代
第2章 学びの日々
第3章 音楽の天才
第4章 青春の情熱
第5章 ウィーン
第6章 ロマンチックなパリ
第7章 流行のピアニスト
第8章 二番目の恋
第9章 芸術と政治
第10章 すべてを超えた愛
第11章 夫婦生活
第12章 ショパン信仰
第13章 愛の終わり
第14章 険悪な諍い
第15章 ロンドンとスコットランド
第16章 天の嫉妬

補遺
原註
出典
訳者あとがき

著者略歴

著:アダム・ザモイスキ
ポーランドの大貴族ザモイスキ家の直系として、1949年ニューヨーク市に生まれる。イギリスに渡って教育を受け、オックスフォード大学クィーンズカレッジで歴史学を専攻。BBC勤務後、『フィナンシャル・タイムズ』紙、『ヒストリー・トゥデイ』、『タイムズ・リテラリー・サプルメント』に執筆を重ね、1980年に本書の前身『ショパン』を出版する。『パデレフスキ伝』(1982年)以後は、『ポーランド最後の国王』(1992)など、ポーランドを中心にヨーロッパ史に関わる重要な歴史書10作品を次々に発表し、とりわけ2018年の近著『ナポレオン・神話の影の男』は高く評価され、この作品をめぐるシンポジューム、講演などがYou tubeで公表されている。現在ロンドン在住。
訳:大西 直樹
国際基督教大学名誉教授(アメリカ文学、アメリカ学専攻)。主著に『ピルグリムファーザーズという神話』(講談社)、『ニューイングランドの宗教と社会』、『エミリ・ディキンスン アメジストの記憶』(彩流社)など。訳書に『クラークの手紙』(北海道出版センター)、D.H.ローレンス著『アメリカ古典文学研究』(講談社)など。現在、桐朋学園大学音楽学部科目等履修生。7歳からピアノを始め、現在に至る。
訳:楠原 祥子
ピアニスト、桐朋学園大学音楽学部特任講師。桐朋学園高校音楽科、同大学音楽学部ピアノ専攻卒業。その後ポーランドに留学、国立ショパン音楽大学研究過程にてバルバラ・ヘッセ・ブコフスカクラス修了。日本各地とポーランドで演奏活動を行い、ポーランド人ピアニストとの親交が深い。ヤン・エキエル校訂のナショナル・エディション『ショパン バラード』日本語版を翻訳。

ISBN:9784276210073
出版社:株式会社音楽之友社
判型:A5
ページ数:288ページ
価格:3600円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM