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音樂は愉し

黎明期音盤収集家随想

著:野村 あらえびす

紙版

内容紹介

わが国音楽評論界の、ことにレコード評論においてのルーツといえる人物である野村あらえびすが残した、貴重なエッセー集。ことに大正から昭和初年のコレクターとしての苦労と喜び、当時の知識階層との交流が格調の高い文章で綴られてゆく。
レコードを通してしかクラシック名曲に触れ得なかった時代の、音楽に対する激しい「渇望」は、現代の、夜ごとの演奏会や次々発売されるCD等に飽食気味の音楽ファンには想像もつかないものであろう。それだけに、その渇望が満たされたときの限りない「至福」の描写に接すると、われわれはむしろそのことに羨望を覚えつつ、「音楽」という娯楽のもつ本来の力をあらためて思い出すのである。

ISBN:9784276200326
出版社:音楽之友社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2014年01月
発売日:2014年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV