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パスカル・ドゥヴァイヨンの ドビュッシー「前奏曲集」全作品 練習のヒント

著:パスカル・ドゥヴァイヨン
訳:村田 理夏子

紙版

内容紹介

本書は、ドビュッシー『前奏曲集』において多くの人が難しさを感じるであろう箇所を、どのように解決していくかに目を向けた内容。まず冒頭で、理想とする音楽を実現するために必要となるテクニックの基礎がまとめて紹介されている。この「練習のアイディア」の章は、他作品にも応用できるものばかりで、本編でも度々登場する。全24曲をひとつずつ解説していく本編では、「なぜ、そう解釈したのか」「その方法を採用した理由は何か」等も明確に述べられていて、読み進めていくと、今回の本のテーマである「練習」の本来あるべき姿が見えてくる。「練習」とは、それを繰り返すことによって知識と教養が深まり、自身の個性を目覚めさせていくものであるべき……。
ドビュッシー『前奏曲集』への理解を深めたい人はもちろんのこと、日々の練習の質を高めたいと願う人たちに、多くの貴重な“ヒント”を提供してくれる1冊。

目次

練習のアイディア

『前奏曲 第1集』より
  デルフィの舞姫たち
  帆(ヴェール)
  野を渡る風
  音と香りは夕べの大気に漂う
  アナカプリの丘
  雪の上の足跡
  西風の見たもの
  亜麻色の髪の乙女
  とだえたセレナード
  沈める寺
  パックの踊り
  ミンストレル

『前奏曲 第2集』より
  霧
  枯葉
  ヴィーノの門
  妖精たちはよい踊り子
  ヒースの茂る荒地
  風変わりなラヴィ-ヌ将軍
  月光の降り注ぐテラス
  オンディーヌ(水の精)
  ピクウィック卿をたたえて
  カノ-プ
  交代する三度
  花火

著者略歴

著:パスカル・ドゥヴァイヨン
パリ高等音楽院教授を経て、ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授、桐朋学園大学特任教授、Music Alp 夏期国際音楽アカデミー芸術監督を務める。1978年、チャイコフスキー国際コンクール第2位。世界各地での演奏会はいずれも好評を博し、リリースした録音はソロ・室内楽を合わせて40 を超える。2019 年にはドビュッシー前奏曲全曲のCD をリリース。核心をついた丁寧かつ熱心な指導にも定評がある。2001年、フランス芸術文化勲章を受章。
訳:村田 理夏子
東京藝術大学卒業後、ドイツ政府給費留学生としてベルリン芸術大学にてパスカル・ドゥヴァイヨンに師事。ドイツ国家演奏家資格取得。マリア・カナルス国際コンクール入賞、ポルト国際ピアノコンクール第3位。ベルリン芸術大学、Music Alp夏期国際音楽アカデミーで講師を務める。2006 年からはパスカル・ドゥヴァイヨンとのデュオ活動を本格的始動。レッスンシリーズ「Message From Berlin」やマスタークラス「Devoyons' Village」など、教育活動にも力を入れている。

ISBN:9784276148079
出版社:音楽之友社
判型:A5
ページ数:152ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVR