美しい響きの飛翔
フルートと声のためのメソード実践本
著:レグーラ シュヴァルツェンバッハ
著:レティツィア フィオレンツァ
訳:川島 千穂
内容紹介
脚でしっかり地面を感じ、身体内部のエネルギーを育て、共鳴を作り出し、豊かな音楽として聴き手に届けることを可能にするために、具体的なエクササイズを多数の写真で見せ、学習者が取り組めるように作られている。ドイツ原本だが、呼吸と声のドクターの第一人者である米山文明博士の監修で、監修者の詳細な注釈がつけられ、日本人にも良く理解できるように作られている。弊社のロングセラーDVD《マリアの呼吸法》の姉妹書。フルートを想定しているが、歌とすべての管楽器奏者も同様にレッスンが可能。
目次
ChapterⅠ 準備
日常生活から練習環境への橋渡し
伸び/あくび/正しい立位/正しい座位/ほどよい張力: 坐骨の上で歩く
ChapterⅡ 脚と骨盤からのエネルギー
1. 床とのコンタクト
アプローチ: 軽く弾む/息の反射: 軸足と遊び足/ 抵抗: 自身を起き上がらせる
2. 骨盤からのエネルギー
アプローチ: 体の振り子運動/土台作り: 骨盤で円を描く/ 座位での抵抗: 骨盤を傾け、戻りながら起き上がる/ 足と仙骨のつながり: 壁にボールを押し当てる
3. 骨盤底の訓練 ---- 反射の息による支え
アプローチ: 屈伸で骨盤内を活性化/反射的な息と骨盤底: お腹をぶら下げる/ 良い張力: 片足で演奏/ 逆の動き: 腰かけて!
ChapterⅢ 胸部の共鳴
1. 解放: 肩を緩ませる
アプローチ: 体の振り子運動/骨盤で円を描く/ 肩を回す/ 最小限のエネルギー消費: フルートを持ち、もう一方の腕を振る
2. 胸部の共鳴の実践
アプローチ: 軽く弾む/体の小さな回転: 開放と広さ/ 手を当てながらハミング「mm---」/ 「mm---」から「mmo」へ発展させる/ 歌と演奏
ChapterⅣ 頭部の共鳴
1. 首と喉を緩める
アプローチ: 屈伸で骨盤内を活性化/脊柱をほどき、積み上げる/ 音を通す: 首筋と後頭部に手を当ててハミング「mm---」/ 静寂と空間: 頭部を傾ける/ 首の可動性
2. 顎の解放に伴う倍音
アプローチ: 軽く弾む/骨盤で円を描く/ 顎の可動性: 顎関節と喉頭/ 倍音の演奏
3. 頭部の共鳴
アプローチ: 体の振り子運動/体の小さな回転: 開放と広さ/ 頭部/ 空洞を感じる: 手をかざしハミング「mm---」/ 口腔内空間から頭の内部空間へ: 「nn---」と「ng---」でハミング/ 口腔内空間から頭の内部空間へ: 軽やかな「r」を使ってのフラッター奏法/ 豊かな響きで静かに演奏/ 骨の全体図
ChapterⅤ パートナーの助けを借りて
溢れる活力を用いて解放へ
アプローチ: 仙骨と仙骨を合わせる/骨盤を傾け、肩の上から抵抗を受け起き上がる/ 屈膝の姿勢で「f」: 反射の息の練習/ 対角線上の抵抗/ 背中上部の共鳴: パートナーからの振動を受けて/ 管、弦、声の音作りの違い
ChapterⅥ 身体内部のつながり
1. 負荷を通して対角線上のバランスを取る
アプローチ: 足踏み/体の側面をつなげる: 立位での交差運動/ 対角線上の抵抗: 大転子と壁の間にボールを挟んで
2. 後ろと前のつながり: 仙骨と胸骨
アプローチ:骨盤で円を描く/ 骨盤の上へ沈み、「u-mm-o」で起き上がる
3. 前面と背面のつながり: バックグラウンドを備えて舞台へ上がるために
アプローチ: 体の振り子運動/背面からエネルギーを得る/ 呼吸の反射について
ChapterⅦ 音楽への橋渡し
知覚/ 決断、確定/ 訓練、自動化、熟練/ 演奏、発生/ 一呼吸おいてみよう~体が心地よい練習~
ISBN:9784276145030
。出版社:音楽之友社
。判型:A5
。ページ数:96ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2014年03月
。発売日:2014年03月04日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVR。