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デザインの種

いろは47篇からなる対話

著:戸田 ツトム
著:鈴木 一誌

紙版

内容紹介

眼と手の感覚、紙が連れてくる風景、かたちへの意識、色に潜む政治性などをめぐって浮かび上がる、デザインの過去・現在・未来。たがいの批評精神が触発しあい、15年にわたって持続した対話の集成。

目次

い●心か魂か ろ●100年前のデザイン は●本が風景となる ●異化、ノイズ、他者 ほ●メディアを掴む へ●〈なにを〉と〈どう〉 と●滲む環境 ち●オンとオフのあわいに り●紙のなかの滑走と落下 ぬ●散種される複製性 る●レディメイドの精神 を●距離を生きる わ●非遠近法と反遠近法 か●ハーフトーン、そして曇り空 よ●分解から合成へ た●背後からの視線 れ●グリッドという不自由 そ●文字の伸長と縮減 つ●〈未完〉を求めて ね●デザインをつらぬく体幹 な●重層するフォーマット ら●割付用紙という装置 む●記憶された縮図 う●世界史としての組版 ゐ●行間を演出する の●判型を待つ お●定型という多彩 く●主題を着地させるエンジン や●レイアウトは予感から始まる ま●構造なきレイアウトは可能か け●〈小ささ〉について ふ●点と線の細部へ こ●非リアルなリアル え●インタフェースは現実である て●紙のメタファーから離れて あ●意味はどこに棲むのか さ●速度を観察する き●ブックデザインに痕跡を追う ゆ●廃墟に立つ め●記憶が余白を埋める み●音と影の批評 し●文字のアニミズム ゑ●非決定へと滲んでいく ひ●重力は写らないか も●デザインを見るシステム せ●写真の粒子が反乱する す●個のなかの空間と時間

著者略歴

著:戸田 ツトム
1951年生まれ。グラフィックデザイナー。エディトリアルデザインを中心に活動し、1989年『森の書物』の刊行によりDTPの可能性をいち早く国内外に提示。そのほか、ハイビジョン映像やデジタルコンテンツの制作、新聞・雑誌のアートディレクションも多く手がける。神戸芸術工科大学教授。著書に、『断層図鑑』(北宋社)、『庭園都市』(どうぶつ社)、『電子思考へ…』(日本経済新聞社)、『D-ZONEエディトリアルデザイン1975-1999』『陰影論』(青土社)など。
著:鈴木 一誌
1950年生まれ。グラフィックデザイナー。東京造形大学在学中より杉浦康平のアシスタントをつとめ、1985年独立。書物全体の設計にたずさわるブックデザインのしごとを中心とする。第1回ダゲレオ出版評論賞を受賞以来、映画評論家としても活躍。著書に、『ページと力』『重力のデザイン』(青土社)、『画面の誕生』(みすず書房)、共著書に、『知恵蔵裁判全記録』(太田出版)、『映画の呼吸』(ワイズ出版)、『全貌フレデリック・ワイズマン』(岩波書店)など。

ISBN:9784272612338
出版社:大月書店
判型:4-6
ページ数:360ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年12月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:AFT