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「ふつうの子」なんて、どこにもいない

著:木村 泰子

紙版

内容紹介

「みんなの学校」(大阪市立大空小学校)の初代校長先生が
子育ての古い価値観をぶち壊す!
多様性の時代といわれるいま、「ふつう」であることを強いられて、学校に行けなくなった子どもや、学校生活に息苦しさを感じて「生きにくい」と悩む子どもが大勢います。
そしてその後ろには、子育ての問題を抱え込んでいる親が大勢います。学校から子どものことを「発達障害かも」「問題児」「周りに迷惑をかける」と言われたら、どうすればいいのでしょうか……。
「親だけで子どもを育てるなんて絶対ムリやで!」という著者が、45年の教員生活からみえた子どもの本来の姿、子どもの成長に本当に必要なものは何かを伝えます。

目次

第1章 「ふつう」の子どもなんていない
椅子に座れなくても机をガタガタさせてもちょっと「困っている」だけ。それも「ふつう」/「発達障害」というレッテルをはがせば、一人ひとりの子どもが見えてくる/学校は「牢屋」だと感じる感覚。子どもは本来、そんな自由な感性を持っている ほか

第2章 子どもはみんな大人を見ている
「いじめ」を教えたのは大人。子どもは大人の悪いところを真似しているだけ/小学校の六年間は、「生きる力」の基礎が身につく時間。長い人生の中で大きな意味を持ってくる ほか

第3章 大人の自分がスイッチ変える
わたしは親として100パーセント失格。自分の子育てで唯一良かったのは、「親の仕事」をしなかったこと/子どもは笑っている大人が大好き。周りの大人が笑っていれば、子どもも笑う ほか

第4章 どう育てる? 十年後を生きる力
「先生のいうことを聞く子」ではなく、「なにが大事か」を自分で考える力をつける/いまの大人は画一的な「過去の教育」を受けてきた。そんな古い価値観で子どもを見ていませんか/子どもが生きていくのは日本社会ではなく国際社会。親がまず、閉じた発想から自由になる ほか

著者略歴

著:木村 泰子
◎木村泰子(きむら・やすこ) 大阪市立大空小学校初代校長。大阪府生まれ。「みんながつくるみんなの学校」を合言葉に、すべての子どもを多方面から見つめ、「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。2014年に大空小学校の1年間を追ったドキュメンタリー映画「みんなの学校」が公開され、大きな反響を呼ぶ。現在も全国各地の教育現場などで自主上映されている。15年春、45年の教職歴をもって退職。現在は、各地の講演会に呼ばれ、全国を飛び回っている。

ISBN:9784259566241
出版社:家の光協会
判型:B6
ページ数:176ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN