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研究双書 590

中東アラブ諸国における民間部門の発展

編:土屋 一樹

紙版

内容紹介

中東アラブ諸国に共通する経済開発の課題である民間部門の発展について、中東湾岸諸国とエジプトを主な対象とし、その沿革、現状、発展制約要因を明らかにする。

目次

まえがき

序章 中東アラブ諸国における民間部門の発展-研究の課題- / 土屋 一樹
 はじめに
 第1節 本書の視角
 第2節 中東アラブ諸国の経済状況
 第3節 本書の構成と主な論点
 おわりに

第1章 中東アラブ諸国における民間部門の発展へのマクロ経済的課題 / 山本 恭久
 はじめに
 第1節 民間部門の発展が経済政策の課題となる背景
 第2節 オランダ病モデルの示唆と事例
 おわりに

第2章 エジプト労働市場における民間部門の発展と構造的課題 / 柏木 健一
 はじめに
 第1節 中東の市場移行国における民間部門発展の共通課題
 第2節 エジプトにおける経済改革
 第3節 労働市場の構造的問題
 第4節 民間企業育成に向けた取組み
 おわりに

第3章 中東アラブ諸国における民間部門の発展の歴史的沿革 / 長岡 慎介
 はじめに
 第1節 分析の手法と先行研究
 第2節 中東湾岸4カ国における銀行部門の形成
 第3節 銀行部門形成期の担い手は誰か
 第4節 銀行部門の官民分析からみた中東湾岸比較金融史
 おわりに

第4章 エジプトにおける中小企業の役割と課題-政策と発展状況- / 土屋 一樹
 はじめに
 第1節 エジプトの経済改革
 第2節 エジプトの中小企業政策
 第3節 中小企業部門の発展状況
 おわりに

第5章 エジプトにおける零細企業の空間分布の変遷:1960~2006年 / 岩崎 えり奈
 はじめに
 第1節 地域格差の現状と零細企業の役割
 第2節 零細企業の重要性と推移
 第3節 零細企業の空間分布(2006年)
 第4節 零細企業による雇用創出の推移(1960~2006年)
 おわりに

著者略歴

編:土屋 一樹
土屋 一樹 アジア経済研究所地域研究センター研究員
山本 恭久 国連西アジア経済社会委員会経済問題担当官
柏木 健一 筑波大学北アフリカ研究センター研究員
長岡 慎介 日本学術振興会特別研究員、京都大学東南アジア研究所研修員
岩崎 えり奈 共立女子大学文芸学部専任講師

ISBN:9784258045907
出版社:アジア経済研究所
判型:A5
ページ数:218ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2010年12月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ