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徳間文庫

魚影島の惨劇

著:大石圭

紙版

内容紹介

真っ赤な血は明らかにナイフによる傷。
事故じゃない、殺人だ。
絶海の孤島、連続殺人鬼が迫る!

書下し恐怖サスペンス

仰向けに倒れた由美の首からは、真っ赤な血が流れ
ていた。ナイフによる傷。この島にいる誰かが由美
を殺したのだ。ここは少し前まで小説の執筆に専念
していればよい場所だった。そう、魚影島では、十
四人の作家志望の男女たちが人気作家・國分誠吾を
師とし、自給自足の共同生活をしながら、デビュー
を目指す塾が運営されていたのだが……。絶海の孤
島で起こる連続殺人の恐怖!




 ●主な登場人物
・早野あずさ……十八歳の美少年。高校を中退、し
ばらくの家出の後、魚影島に来た。
・上原光三郎……六十二歳。塾生では最年長。元、
中学校の国語の教師。
・久保寺和男……五十歳。元、飲食店の経営者。塾
に多額の寄付を。
・星優佳里………二十四歳。元、大手自動車メー
カー事務職。城戸孝治と恋仲。
・一条千春………二十一歳。島のアイドル的存在。
大学休学中。早野あずさに恋心を抱く。
・城戸孝治………二十七歳。元、サラリーマン。長
身でハンサム。
・青木潤…………四十歳。夢をあきらめ、島を去る
ことに。
・清水由美………三十歳。元、地方新聞の記者。川
端隼人と恋仲。
・吉岡一馬………三十歳。元、ギタリスト志望者。
剽軽もの。
・石橋麗子………四十歳。元、主婦・ホテル厨房勤
務。塾では食事係担当。
・川端隼人………三十五歳。元、フリーター。現在
の塾生では最古参でリーダー的存在。
・杉田流星………二十八歳。元、高校球児、不動産
会社営業職。陽気な人気者。
・小川翠…………三十八歳。元、大手出版社勤務の
編集者で、國分を担当。
・水原綾乃………三十四歳。かつて作家デビューし
たが失速。再デビューを目指している。
・國分誠吾………五十五歳。時代小説のベストセ
ラー作家。魚影塾主催者。
・國分沙希………二十九歳。國分誠吾の娘。自由奔
放な性格で塾生たちを翻弄する。

著者略歴

著:大石圭
1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

ISBN:9784198947385
出版社:徳間書店
判型:文庫
ページ数:304ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ