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徳間文庫

隠密鑑定秘禄一 退き口

著:上田秀人

紙版

内容紹介

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大名の人事考課表をつくれ!

将軍直属の隠密として
恐るべき密命を下された
小人目付の運命は!?

新シリーズ、堂々開幕!!
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十一代、家斉の治世。
将軍のみが入ることが許される
「御用の間」の書棚に、
家斉は奇妙な書を発見する。
全四十三巻からなる「土芥寇讎記」。
中を開いた家斉は驚愕した。

水戸光圀公は女にだらしなく酒乱…?

二百数十名人以上もの大名が
事細かに調べられている。
何者かによる調査文のあとに、綱吉公の筆跡で評価が書き加えられていた。
これは……。
綱吉公は、大名の「人事考課表」を作り、
世に出ていない者を発掘登用して、
盤石の政治体制を築こうとしたのでないか。
家斉はそう推測し、綱吉に倣おうと決意する。

調査役として白羽の矢が立てられたのが、
各所探索経験のある小人目付、
射貫大伍(いぬきだいご)。

重大な隠密作業ゆえに、
実力を測る必要がある。
かくして大伍は、
命がけの適正試練を与えられた!

著者略歴

著:上田秀人
1959年大阪府生まれ。97年に「身代わり吉右衛門」で桃園書房主催第20回小説クラブ新人賞佳作、2010年に単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で中山義秀文学賞を受賞。2022年、「百万石の留守居役」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。主なシリーズに「将軍家見聞役 元八郎」「織江緋之介見参」「お髷番承り候」「禁裏付雅帳」「裏用心棒譚」(以上、徳間文庫)、「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「勘定吟味役異聞」「御広敷用人 大奥記録」「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(以上、光文社文庫)、「奥右筆秘帳」「百万石の留守居役」(以上、講談社文庫)、「妾屋昼兵衛女帳面」「町奉行内与力奮闘記」(以上、幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(以上、角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)などがある。そのほかにも『本懐』(光文社)、『夢幻』『翻弄』(中央公論新社)、『本意に非ず』(文藝春秋)、『陽眠る』(角川春樹事務所)など著書多数。

ISBN:9784198947316
出版社:徳間書店
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ