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静夫さんと僕

著:塙宣之

紙版

内容紹介

何度も呆れるけど、それでもずっと愛してる。
「ギギギギ」と笑い、布団の上で飯を食うし、注射と聞くと部屋に籠城ーー
変なおじいさんとのちょっとおかしな二世帯暮らし

\ファン第一号、清水ミチコ氏が笑い泣き!/
ものすごく面白いお義父さん。
見つめてる塙さんはもっと面白い。

●「はじめに」より
「のぶたん!」
呼ばれた方へ振り返ると、一人のおじいさんが立っていた。静夫さんだ。

静夫さんは、僕と共に暮らすお義父さん。僕は今、都内の一軒家に住んでいる。僕の奥さんと3人の子どもたち、そして奥さんの両親と同居する、いわゆる二世帯住宅だ。
静夫さんは1945年生まれ、奄美出身の77歳。長年、東京で自動車教習所の指導教官や、タクシー運転手をしていたけど、数年前に脳梗塞になり、足腰を悪くして糖尿病も患い、いまはゆっくり隠居暮らし中。

僕が静夫さんの話をすることで、多くの方が父親を懐かしんだり、温かい気持ちになれるなら、書く意味もあるんじゃないか。そう思うから今、筆をとっている。
世の父親の大半は、身内や周りに迷惑をかけているかもしれない。でも、なんだかんだ結局、愛されているはずだ。そんな父親に呆れつつ、苦笑いしている多くの息子、娘さんたちに共感してもらい、多少なりハートウォーミングな気持ちになっていただけたら嬉しい。
静夫さんを通して「うちの親父も大変だったな」と、それぞれに思いだし、ひと笑いしてもらえたら何よりだ。

ISBN:9784198656355
出版社:徳間書店
判型:4-6変
ページ数:168ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL