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銀行トリプル大崩壊

地銀・信金・信組が消滅する日

著:津田 倫男

紙版

内容紹介

菅政権の誕生で地銀と中小企業再編が加速
メガは3行から2行、地銀は3県1行へ!

「地銀再編」と何度も言われながら、これまで銀行統合は遅々として進まなかった。しかし、菅義偉政権が誕生して、状況は一変した。新政権が地域再生の重要施策として「地銀再編」を打ち出してきたからだ。併せて中小企業改革につなげようという狙いも見え隠れする。銀行統合の対象は地銀だけではない。信用金庫や信用組合も絡んでトリプルの大合併すらありうる情勢だ。さらに、SBIグループ、家電量販店のノジマといった外部勢力が地銀に手を出し始めた。メガバンクも含めてもはや銀行改革待ったなし! 変われない銀行は生き残れない! 政府、金融庁の方針からハゲタカファンドの動向、さらに地域経済への影響など――再編シナリオを徹底分析する。


[目次紹介]
まえがき 新政権が問いかける銀行の意義──待ちの銀行はもう要らない

一部 地銀・信金・信組のトリプル大再編予想

一章 菅新政権で加速する地銀再編
長崎に続き福井、青森で動き
SBIとノジマという外部勢力の登場
菅新政権が推進する地銀大再編
再編がなぜ地域再生に繋がるか
県内一行が進むとどうなる?

二章 「地銀・信金 ダブル消滅」から無策の二年
金融大異変PartⅡ──メガ、地銀、信金の近未来
県内一行は利用者のためにならない
銀行と信金信組合併のロジック
金融大受難──地銀、信金は商売人になれ
勝てる銀行、負ける銀行
貴重な店舗を捨てる銀行
無駄なコンサル、海外視察
傍流に任す、不遇経験者を活用
下克上の何が悪い
ニューバンク。その名は「金行」
もう一つの金行論

三章 予想される銀行大再編
七地域の「大再編」予想(二〇二〇年版)
再編後の地銀業界

二部 賞味期限の切れた「銀行」モデル

四章 コロナ禍での花見酒が「終わり」の始まり?
行員の大量整理が近い
驚くべき銀行収益の低下
半沢直樹復活と企業買収
一つの道筋──金行というあり方
「金行」への移管で進む金融再編
金行、あるいは現在の銀行に上場の意味はない。MBOも視野に
銀行、信金は「稼げて、喜ばれる」ビジネスモデルに気づかない
ハゲタカがメガや地銀を狙う日
音なしの大手ファンドだが……
なぜ銀行などの衰退産業でもよいのか

五章 ハゲタカ来襲の失敗史
一 T・ブーン・ピケンズ(小糸製作所)
二 スティール・パートナーズ(サッポロビール)
失敗に終わったサッポロビール買収の試み
六章 「危ない銀行」に共通する要因
経営者に問われる六つのNO

あとがき ゴールデン・バンカーと私たちが呼べるように

著者略歴

著:津田 倫男
企業アドバイザー。(株)フレイムワーク・マネジメント代表。1957年生まれ。島根県松江市出身。一橋大学、スタンフォード大学ビジネススクール卒。都銀、外銀で20年勤務、外資IT系VC企業の日本代表も務め、2001年に独立。経営戦略(M&Aを含む)、人財や新規事業開発、海外進出等を助言。銀行関係では『地銀・信金 ダブル消滅』『地方銀行消滅』(共に朝日新書)、『2025年の銀行員』(光文社新書)、『誰も書けなかった「銀行消滅」の地図帳』(宝島社新書)、企業買収では『M&A世界最終戦争』(幻冬舎新書)、『敵対的買収を生き抜く』(文春新書)などの著書がある。

ISBN:9784198652241
出版社:徳間書店
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF