文春新書 1338
がん治療革命 ウイルスでがんを治す
著:藤堂 具紀
紙版
内容紹介
二〇二一年六月、世界で初めて脳腫瘍を対象とした「がん治療用ウイルス薬」が日本で承認された。人類の「敵」と見なされがちなウイルスを「味方」にするという画期的な発想から生まれた「G47Δ(一般名=テセルパツレブ、製品名=デリタクト注・第一三共)」は、標準治療に比べて副作用が少なく、あらゆる固形がんに適用できる。従来のがん治療を根本的に変えうる、全く新しい治療法を確立した臨床医の長き闘いの全貌。