シチリア随想
著:本間 通義
紙版
内容紹介
あまりにも広く深く古く……錯綜するためのシチリア案内
多くの民族が刻んだ3000年の歴史と文化に彩られた「蒼い海と白雲流れる青空の島」シチリアをこよなく愛したゲーテの言葉に誘われて、神話、文学、芸術、哲学を縦横無尽に駆使して語る新たなシチリア案内書
シチリアとかシチリア島。この言葉というか地名を聞いて、皆さんは何を想い起こされるでしょうか。……「輝く太陽と青い海の島」、「地中海の真ん中の島」、「二等辺三角形の島」、「トリナクリア(三つの岬の島)」、「長靴の形をしたイタリア半島のつま先に蹴っぽられたように転がっている島」、「神話と伝承の島」、「ギリシアの神々が住みたもう島」、「地中海文明の十字路」、「有史以来多くの民族に支配されてきた島」、「ローマの穀倉」、「マフィアの島」、「紙の島」、「フィルムの島」、「エロスの島」……。