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授乳の聖母/セザンヌ夫人の不きげん

著:海野 泰男

紙版

内容紹介

絵画へのこんなアプローチがあったのか!

「授乳の聖母」は、乳房が描かれるゆえに〈母〉と〈女〉が交錯する!
夫人の表情に隠された画家セザンヌの創作の本質
名画の魅力の深奥へと読者を誘う評論エッセイ6編

私の絵の見方は、もともとのフィールドである〈文学〉を読むように〈絵画〉を読もうというものである。本書の六編のエッセイは、……いずれも絵画に人間の〈真実〉を見、その〈おもしろさ〉を楽しみたいという試みである。
〈絵画〉や〈文学〉は、巨視的にも微視的にもそれを生んだ〈風土〉と切り離せない。そこへ行ってはじめて、画家と私たちを隔てるよそよそしい〈時間〉は意味を失い、私たちはその〈芸術〉と一体化することができるのである。
(「あとがき」より)

ISBN:9784160089297
出版社:文藝春秋
判型:B6
ページ数:224ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2018年06月
発売日:2018年06月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1D