NHK出版新書 678 678
お白洲から見る江戸時代
「身分の上下」はどう可視化されたか
著:尾脇 秀和
内容紹介
今日も座席が決まらない……!
「この桜吹雪をよもや見忘れたとは言わせねえぞ」「これにて一件落着」――。決め台詞でおなじみの「江戸のお裁き」の舞台は、本当はどうなっていたのか? 100年以上にわたって役人たちが書き継いだ記録や当時の"マニュアル”を読み解き、近世社会を貫く「秩序観」をリアルに描き出す。
江戸時代、奉行所が開廷初日に直面したのは、裁判にやってくる人々の「身分」に応じて、お白洲での座席を分ける作業であった。さまざまな「身分」の上下を見極めようとする役人たちの熱意の背後に、幕府が守ろうとした社会の秩序と正義のあり方を見出す。「身分制度」への思い込みが覆される快作!
(仮)
序章 法廷のようなもの
第一章 お裁きの舞台と形――どんな所でどう裁くのか?
第二章 変わり続ける舞台と人と……――御白洲はどこから来たか?
第三章 武士の世界を並べる――上下を区別する基準は?
第四章 並べる苦悩、滲む本質――釣り合いを考えろ!
第五章 出廷するのは何か?――士なのか? 庶なのか?
第六章 今、その時を――身分が変わると座席は変わるか?
第七章 座席とともに背負うもの――縁側から砂利へ落ちるとき
第八章 最期の日々――明治五年、御白洲の終わり
終章 イメージの中に沈む実像
目次
(仮)
序章 法廷のようなもの
第一章 お裁きの舞台と形――どんな所でどう裁くのか?
第二章 変わり続ける舞台と人と……――御白洲はどこから来たか?
第三章 武士の世界を並べる――上下を区別する基準は?
第四章 並べる苦悩、滲む本質――釣り合いを考えろ!
第五章 出廷するのは何か?――士なのか? 庶なのか?
第六章 今、その時を――身分が変わると座席は変わるか?
第七章 座席とともに背負うもの――縁側から砂利へ落ちるとき
第八章 最期の日々――明治五年、御白洲の終わり
終章 イメージの中に沈む実像