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NHK出版新書 648

アドラー 性格を変える心理学

著:岸見 一郎

紙版

内容紹介

「性格は変わらない」 と思い込んでいるあなたへ!

  世の中には、「自分は性格で損をしている」などと、自分の性格を恨めしく思っている人が少なくありません。なかには、物事がうまくいかないことを性格のせいにして、「生来のもの」としてあきらめてしまう人もいます。
 しかし、心理学者アドラーによれば、それは大きな間違い! 性格は、①生得的なものではなく、②対人関係の問題を解決するために身につけたもので、③自らが変わろうと決心すれば、必ず変えることができる。つまり、ここでもアドラーの持論である「人間の悩みは、すべて対人関係の悩み」であり、大事なことは、「まず自分を知り、他人を理解し、共同体感覚を身につけることにある」というわけです。
 そこで著者は、アドラーの著作『性格の心理学』から、一般に「損」と思われがちな性格に焦点をあて(2-5章)、さらには多くの人が関心をもつ「きょうだい関係」を別立てし(6章)、一つずつ丁寧に解説していきます。
 ポイントは、このタイプ分けの目的が「性格診断」にあるのではなく、個々人が自分の性格を理解し、必要があればその性格を変えていく「知的手段の場」とすること。
 たとえば「虚栄心」は優越性の追求ですが、実は劣等感の裏返しで、人に認められようとする努力が原因である。だから、人の期待に合わせることをやめ、現実の自分をそのまま受け入れられれば虚栄心は払拭できる――というわけです。
「性格が変われば、人生はがらりと変わる」とアドラーは言います。現状の自分の性格や生き方に悩み、不満を持っている人たちに送る、アドラー×岸見一郎による、あなたの人生を変える一冊です!

序 章 「性格は変わらない」は本当か?
第2章 虚栄心・嫉妬・憎しみ――攻撃型は意識的に強調する
第3章 控え目・不安・臆病――防衛型は課題から逃避する
第4章 快活・かたくな・気分屋 ――その他の性格の表現形式
第5章 怒り・悲しみ・羞恥心――情動は性格の亢進である
第6章 第一子・第二子・末子・単独子――きょうだい順位の傾向を探る
終 章 性格を変えれば、人生は変わる

目次

序 章 「性格は変わらない」は本当か?
第2章 虚栄心・嫉妬・憎しみ――攻撃型は意識的に強調する
第3章 控え目・不安・臆病――防衛型は課題から逃避する
第4章 快活・かたくな・気分屋 ――その他の性格の表現形式
第5章 怒り・悲しみ・羞恥心――情動は性格の亢進である
第6章 第一子・第二子・末子・単独子――きょうだい順位の傾向を探る
終 章 性格を変えれば、人生は変わる

著者略歴

著:岸見 一郎
哲学者。1956年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、89年からアドラー心理学を研究。著書に『アドラー心理学入門』『アドラー 人生を生き抜く心理学』『NHK「100分de名著」ブックス アドラー 人生の意味の心理学』『今ここを生きる勇気』など、共著に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』など。

ISBN:9784140886489
出版社:NHK出版
判型:新書
ページ数:264ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP