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「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている

著:ジェイムス・スーズマン
訳:佐々木 知子

紙版

内容紹介

想像してみよう、週に15時間しか働かなくていい社会を

「勤勉は美徳」ではない。人類は農耕を開始する前の20万年間、今よりずっと少ない労働時間で、ずっと豊かな暮らしを送っていた。はたして私たちの「労働」「豊かさ」に対する考え方は正しいのか? 気鋭の人類学者が、現代文明の“常識”を根底から問い直す意欲作。

目次

著者まえがき
「ブッシュマン」の呼称とクリック(流入音)について
第一部 古い時代
第一章 勤勉の報酬
第二章 母なる山
第三章 浜辺の小競りあい
第四章 入植者
第五章 いまを生きる
第六章 ツムクウェの道路
第二部 過酷で豊かなカラハリでの暮らし
第七章 洞のある木
第八章 強い食べ物
第九章 ゾウ狩り
第十章 ピナクル・ポイント
第十一章 神からの贈り物
第十二章 狩猟と獲物への感情移入
第十三章 狩りの成功を侮辱する
第三部 新しい時代
第十四章 ライオンが危険な存在になるとき
第十五章 恐れと農業
第十六章 ウシの国
第十七章 狂った神々
第十八章 約束の地
謝辞
訳者あとがき
参考文献

著者略歴

著:ジェイムス・スーズマン
James Suzman, Ph.D.
社会人類学者。南部アフリカの政治経済を専門とする。25年以上、南部アフリカであらゆる主要なブッシュマン・グループとともに暮らし、調査してきた。スマッツ特別研究員としてケンブリッジ大学でアフリカ研究に従事。シンクタンク「アンスロポス(Anthropos)」を設立し、人類学的観点から現代の社会的・経済的問題の解決を図る。ニューヨーク・タイムズ紙でも執筆。本書は2017年度ワシントン・ポスト紙ベストブック50冊および米公共ラジオ局ベストブックに選ばれた。
訳:佐々木 知子
ささき・ともこ
翻訳者。共訳書にハーヴィー『カーボンフリーエネルギー事典』(ガイアブックス)がある。

ISBN:9784140817964
出版社:NHK出版
判型:4-6
ページ数:416ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH