「白い光」を創る
社会と技術の革新史
著:宮原 諄二
紙版
内容紹介
人類は白熱ガス灯によって初めて「白い光」を手に入れた.白熱電球,白色蛍光灯,そして発光ダイオードに到る技術の変遷と産業の盛衰を,豊富なエピソードと科学理論によって追う.『「白い光」のイノベーション』(朝日選書,2005年)に,ノーベル賞受賞とLEDのその後の展開について大幅に加筆・改訂.
目次
第1話 太陽の白い光
1 光が生まれた/2 色とは何だろうか/3 白い光を作る/4 インベンションとイノベーション
第2話 炎の黄色い光――オイルランプ・ロウソク・ガス灯
1 炎の明かりはいつ生まれたのか/2 炎の明かりの進化/3 炎の明かりは白い光になれなかった
第3話 炎の白い光――白熱ガス灯
1 最初の白い光/2 ウェルスバッハ物語/3 素材産業の宿命「原料のくびき」
第4話 電気の熱い白い光――白熱電球
1 エジソン電球が作られた/2 白熱電球が生まれた/3 産業末期の輝き――「帆船効果」
第5話 ルミネセンスの白い光――白色蛍光灯
1 蛍光体は昔から知られていた/2 白色蛍光灯が生まれた/3 研究開発の定石――「リニアモデル」
第6話 量子の白い光――白色発光ダイオード
1 神が作り忘れた光――レーザー/2 白色発光ダイオードがつくられた/3 イノベーションの源泉――「辺境効果」
第7話 今,白い光は
1 それは日本で起こった/2 白色LEDが生き残ったわけ/3 次の「白い光のイノベーション」は?