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勝田守一と京都学派

初期思考の形成過程と忘却された思想の水脈

著:桑嶋 晋平

紙版

内容紹介

日本の戦後教育学を主導した一人である勝田は,京都学派の哲学的土壌からなにを思索し,それは彼の教育学にどのようにつながることになったのか.初期勝田の思想的軌跡を和辻倫理学などからたどり,のちの道徳教育論争などにみるその展開にせまることで,戦後教育学の水脈に新たな照明をあてる.

目次

序 章 若王子の勝田守一 
第1章 二つのみやことそのあいだで――初期勝田守一の歩み
第2章 シェリング研究における「非合理的なもの」をめぐる思考
第3章 京都学派の思想圏における思考形成――三木清の歴史哲学・「西田・田邊論争」・和辻倫理学
第4章 戦前・戦中期における他者あるいは他者と共にあることをめぐる問題――和辻倫理学と「われら」の哲学
第5章 三つの座談会――勝田守一と/の「近代の超克」,「世界史の哲学」
第6章 戦後道徳教育論争の一断面――天野貞祐と勝田守一
終 章 郷愁と回帰――忘却された思想の水脈へ


Katsuta Shuichi and the Kyoto School:
Development of His Early Educational Thoughts and Forgotten Philosophical Roots
Shinpei KUWAJIMA

著者略歴

著:桑嶋 晋平
九州看護福祉大学専任講師

ISBN:9784130562331
出版社:東京大学出版会
判型:A5
ページ数:328ページ
定価:6400円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA