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人種神話を解体する 1

可視性と不可視性のはざまで

全3巻

編:斉藤 綾子
編:竹沢 泰子

紙版

内容紹介

本来見えるはずのない人々の差異は,歴史・社会的にどのように徴づけられてきたのか.人種主義は社会階層,ジェンダー,民族の政治(ポリティクス)とどう複合してきたか.見えない人種が創られていく現場に,近代史と現代,日本とアジア・ヨーロッパ・アメリカの事例から切り込む.【シリーズ全3巻/第2回配本】

目次

序章 差異の可視性/不可視性(斉藤綾子・竹沢泰子)

第I部 被差別集団の人種化
1章 被差別部落の映画表象:差異と差別の可視性と不可視性(斉藤綾子)
2章 人種の形成:韓国の白丁の事例から(金仲燮/正子訳)
3章 近代日本社会と被差別民の表象:「差異」の歴史的位相(吉村智博)

第II部 制度としての人種形成
4章 血の掟:アメリカ合衆国の法廷における人種の見えない常識(アリエラ・グロス/後藤千織訳)
5章 日本の天皇制と近代人種主義(レイシズム)(タカシ・フジタニ/辛島理人訳)

第III部 移動のポリティクスと人種
6章 「移動民族」としてのロマと新人種主義:ヨーロッパ域内の人の移動をめぐるポリティクス(岩谷彩子)
7章 〈血〉の連続性とは何か?:現代の首都圏におけるアイヌ民族の隣接的共同性原理をめぐって(関口由彦)

終章(竹沢泰子)<br>

著者略歴

編:斉藤 綾子
斉藤 綾子
斉藤綾子:明治学院大学文学部教授
編:竹沢 泰子
竹沢 泰子
竹沢泰子:京都大学人文科学研究所教授

ISBN:9784130541411
出版社:東京大学出版会
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PSX