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日本経済 衰退の構図

著:石見 徹

紙版

内容紹介

この30年、「構造改革」が叫ばれさまざまな経済政策が実施されたにもかかわらず、なぜ日本経済は急速に衰退してしまったのか。日本経済凋落の構図を的確に捉え、複雑に絡み合った不振の要因を、あたかも病因を診断していくように丁寧に分析する。日本経済の過去・現在・未来を明確に認識するための書。

目次

はしがき

第1章 大国の衰退
1.過去の事例
2.日本の特異性
3.経済成長と「レジーム」

第2章 「黄金期」
1.「黄金期」に共通した要因
2.日本の高度成長

第3章 成長の減速
1.先進諸国の低迷
2.なぜ日本だけが成功したか
3.変化の予兆
4.小括

第4章 「失われた30年」
1.バブル崩壊後の経過
2.需要側の問題
3.日本企業はなぜ失敗したのか
4.少子高齢化
5.「失われた30年」の原因について

第5章 「構造改革」の再検討
1.改革の動機、検討すべき課題
2.不良債権の処理
3.財政・社会保障改革
4.労働市場の改革
5.「安上り」を追求する日本企業
6.「構造改革」――さしあたりのまとめ

第6章 「構造改革」はなぜ失敗したのか
1.なぜ生産性が伸び悩むのか
2.なぜ変われないのか
3.人々の意識、心理の変化
4.再び日本衰退の原因について
コラム1 最低賃金の引上げ
コラム2 構造改革とアメリカのソフト・パワー

第7章 柔軟で活力ある福祉国家
1.日本的格差の特徴
2.どこにモデルがあるか
3.結語

後書

著者略歴

著:石見 徹
東京大学名誉教授

ISBN:9784130430432
出版社:東京大学出版会
判型:4-6
ページ数:322ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ