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掠奪の法観念史 増補新装版

中・近世ヨーロッパの人・戦争・法

著:山内 進

紙版

内容紹介

中・近世ヨーロッパにおける戦時下の掠奪は、習俗や法慣習、神学・教会法学そして初期国際法学に照らしても合法であった――この掠奪の法観念を手掛りに中・近世ヨーロッパ世界に迫り、掠奪の非合法化に至る近代世界の誕生を描いた名著を、新たに補論(「人の掠奪とルソー・ポルタリス原則」)を加え復刊する。

目次

はしがき
第1章 掠奪――「戦争の惨禍」と中・近世ヨーロッパ世界
第2章 人の掠奪
第3章 物の掠奪
第4章 敵
第5章 掠奪の非合法化――近代ヨーロッパ世界の誕生
補論 人の掠奪とルソー・ポルタリス原則
あとがき
増補新装版あとがき

著者略歴

著:山内 進
一橋大学名誉教授
1949年生まれ。1977年一橋大学大学院法学研究科博士課程中退。成城大学法学部教授、一橋大学大学院法学研究科教授、同大学学長を歴任。著書に『北の十字軍――「ヨーロッパ」の北方拡大』(講談社、1997年/講談社学術文庫、2011年)、『決闘裁判――ヨーロッパ法精神の原風景』(講談社、2000年/ちくま学芸文庫[増補版]、2024年)、『暴力――比較文明史的考察』(共編著、東京大学出版会、2005年)、『十字軍の思想』(筑摩書房、2003年/ちくま学芸文庫[増補版]、2017年)、『グロティウス『戦争と平和の法』の思想史的研究――自然権と理性を行使する者たちの社会』(ミネルヴァ書房、2021年)などがある。

ISBN:9784130312080
出版社:東京大学出版会
判型:A5
ページ数:418ページ
定価:6400円(本体)
発行年月日:2024年05月
発売日:2024年05月22日