UPコレクション
ベトナムの世界史
増補新装版
著:古田 元夫
紙版
内容紹介
かつて自らを中華帝国の南国と位置付けていたベトナムは,フランス植民地支配やベトナム戦争を経て,冷戦構造が崩壊し,東南アジアの一員としての自覚を見出しつつある.そのナショナル・アイデンティティの展開を,世界史の流れのなかにおいて考える.ベトナムの近現代を知るための基本書.復刊に際して補章を増補した.
目次
本書のねらい
第1章 中華世界の南国
第2章 フランス植民地支配とナショナリズム
第3章 ベトナム史におけるインドシナ共産党
第4章 独立が現実となった時代と「地域国家」ベトナム
第5章 冷戦期の「普遍国家」ベトナム
第6章 「地域国家」への道
補 章 一つの世界の中のベトナム――『ベトナムの世界史』刊行後20年
最近20年間のベトナム史研究の動向
主な参考文献
索引