内容紹介
「男子たるものかくあるべし」。現代社会で共有される理想の男性像は、どのように成立し、いかにしてナショナリズムの主要素となったか。騎士道精神の継承、ギリシア的美の礼讃、体操の普及と肉体美の称揚、男性同盟と戦争、そしてナチスによるユダヤ人・同性愛者迫害――。近代社会の成立から二〇世紀末までを射程に描く〈男らしさ〉の近現代史。
著者略歴
著:ジョージ・L・モッセ
ジョージ・L・モッセ
一九一八年、ベルリンに生まれる。歴史学者、専門はドイツ社会史。三三年第三帝国成立にともないユダヤ人のモッセ一家は国外へ脱出。スイス、フランスを経て英国へ移住。三九年一家で米国へ移住。四六年ハーバード大学で博士号取得。その後ウィスコンシン大学、ヘブライ大学で長く教鞭を執った。九九年没。邦訳書に『大衆の国民化』『ナショナリズムとセクシュアリティ』『フェルキッシュ革命』『英霊』『ユダヤ人の〈ドイツ〉』。
他訳:細谷実
細谷実
一九五七年生まれ。関東学院大学経済学部教授。専門は哲学・ジェンダー論。著書に『性別秩序の世界』『〈男〉の未来に希望はあるか』『よく考えるための哲学』など。
他訳:小玉亮子
小玉亮子
一九六〇年生まれ。お茶の水女子大学大学院教授。専門は教育学・子ども社会学。編著書に『幼児教育』『幼小接続期の家族・園・学校』『現在と性をめぐる9つの試論』ほか。
ISBN:9784122075023
。出版社:中央公論新社
。判型:文庫
。ページ数:384ページ
。定価:1300円(本体)
。発行年月日:2024年03月
。発売日:2024年03月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS。