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中公文庫 は79-1

喫茶店文学傑作選

編:林哲夫

紙版

内容紹介

多くの作家、芸術家を魅了し、作品の舞台、創作の淵源、そして彼らの交友の拠点となった「喫茶店」。28篇の選び抜かれた短篇小説、エッセイなどから、明治以来の喫茶店文化の真髄に触れる。一杯の珈琲のように、薫り高く味わい深い作品集。文庫オリジナル。

「コーヒー」をテーマにした作品集、アンソロジーはあるが、「喫茶店」という括りで作品を揃えたものは少ないかもしれない。「コーヒー」では個人的体験・思索を綴った作品が多いが、「喫茶店」はコーヒーなどの飲料のことよりも、そこに集う人々との交流・人間模様を描くところに特徴がみえる。

作品の選択にあたっては、チェーン店台頭以前の昭和の時代までに書かれた作品でまとめてみた。

*本書の執筆者*

夏目漱石/森茉莉/水野仙子/谷崎精二/村山槐多/中戸川吉二/浅見淵/北園克衛/植草甚一/戸川秋骨/田村泰次郎/中原中也/小山清/安田武/澁澤龍彦/埴谷雄高/戸川エマ/伊達得夫/山崎朋子/野呂邦暢/洲之内徹/高平哲郎/平岡正明/小野十三郎/常盤新平/吉村昭/鷹野隆大/山田稔

著者略歴

編:林哲夫
林哲夫
一九五五年香川県生まれ。武蔵野美術大学卒。画家・著述家。九九年に書物雑誌『sumus』を創刊。二〇〇二年に『喫茶店の時代』で尾崎秀樹記念大衆文学研究賞受賞。主な著書に『歸らざる風景 林哲夫美術論集』『古本デッサン帳』『古本スケッチ帳』『古本屋を怒らせる方法』『文字力100』などがある。編著・装幀『書影でたどる関西の出版100』により竹尾賞デザイン書籍優秀賞受賞。

ISBN:9784122074200
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:296ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ