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中公文庫

黒死病

ペストの中世史

著:ジョン・ケリー
訳:野中 邦子

紙版

内容紹介

【今こそ過去からの警鐘を聞け!】

ある日、人びとは「この世の終わり」が来たことを知った――

14世紀の欧州を覆い尽くした史上最悪の疫病に、

あらゆる角度から迫った克明な叙事詩。


目 次

はじめに

第一章 オイメダム――さまよう病

第二章 「やつらは怪物だ、人間ではない」

第三章 恐怖の跫音

第四章 シチリアの秋

第五章 ヴィラーニかく記せり

第六章 テンプル騎士団総長の呪い

第七章 新しいガレノス医学

第八章 死という日常風景

第九章 頭を西に、足を東に向けて

第十章 ユダヤ人大虐殺

第十一章 「ああ、信仰薄き者たちよ」

第十二章 始まりの終わり

後 記 黒死病はペストではなかった?

著者略歴

著:ジョン・ケリー
ジョン・ケリー

ボストン大学を卒業後、ニューヨーク大学で修士号を取得。科学・医学ジャーナリストとなり、各種雑誌に寄稿する傍ら、大学時代から興味のあったヨーロッパ史の研究を続ける。The Graves Are Walking: The Great Famine and the Saga of the Irish People などの書があり、物語のように読めるノンフィクション作品として高く評価されている。



野中邦子

東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務の後、フリーの編集者を経て、現在は英米ノンフィクションの翻訳に従事。翻訳グループ「牧人舎」所属。訳書にジョナサン・フィリップス『第四の十字軍』(中央公論新社)、アントニア・フレイザー『マリー・アントワネット』(早川書房)、エリック・ラーソン『悪魔と博覧会』(文藝春秋)他多数。

ISBN:9784122069145
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:528ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD