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中公文庫

三の隣は五号室

著:長嶋 有

紙版

内容紹介

傷心のOLがいた。秘密を抱えた男がいた。

病を得た伴侶が、異国の者が、単身赴任者が、どら息子が、居候が、苦学生が、ここにいた。

――そして全員が去った。それぞれの跡形を残して。



驚きの手法で描かれる、小さな空間に流れた半世紀。

今はもういない者たちの一日一日が、こんなにもいとしい。

優しく心を揺さぶる著者最高作。



谷崎潤一郎賞を受賞した、アパート小説の金字塔。



〈解説〉村田沙耶香

著者略歴

著:長嶋 有
長嶋有
一九七二年生まれ。二〇〇一年「サイドカーに犬」で文學界新人賞、翌年「猛スピードで母は」で芥川賞、〇七年の『夕子ちゃんの近道』で第一回大江健三郎賞を受賞し、〇八年には『ジャージの二人』が映画化された。一六年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞受賞。その他の小説に『パラレル』『泣かない女はいない』『ぼくは落ち着きがない』『ねたあとに』『佐渡の三人』『問いのない答え』『愛のようだ』『もう生まれたくない』『私に付け足されるもの』、コミック作品に『フキンシンちゃん』、エッセイ集に『いろんな気持ちが本当の気持ち』『電化文学列伝』『安全な妄想』等がある。

ISBN:9784122068131
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:640円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ