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中公文庫

成城だより Ⅲ

著:大岡 昇平

紙版

内容紹介

孫とともに少女漫画を読み、映画「アマデウス」に涙し、遺作『堺港攘夷始末』執筆のため高知に取材へ――。


そして戦後四十年を迎えた日本の世相に大いに憤り、「死ぬまでいやなことをいって、くたばるつもりなり」と気炎を吐く。


戦後派作家、晩年の日々。1985年1月から12月まで。【全三巻】


〈解説〉金井美恵子

著者略歴

著:大岡 昇平
大岡昇平

明治四十二年(一九〇九)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和七年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和十九年三月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、二十年一月米軍の俘虜となり、十二月復員。昭和二十三年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『武蔵野夫人』『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『将門記』『中原中也』(野間文芸賞)『歴史小説の問題』『事件』(日本推理作家協会賞)『雲の肖像』等を発表、この間、昭和四十七年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和六十三年(一九八八)死去。

ISBN:9784122067882
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:336ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ