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中公文庫

日本史の黒幕

著:会田 雄次
著:小松 左京
著:山崎 正和

紙版

内容紹介

京大出身の碩学3人による日本史上の人物、それもアウトサイダーに光をあてたユニークな対論。会田氏はイタリア・ルネサンスの人物との対比、山崎氏は「木像磔刑」「世阿彌」「室町記」などを執筆した中世史の視点、小松氏は現在と過去を自在に往還するSF作家ならではのアプローチ、と三者三様の語り口が面白い。それぞれが歴史研究者とは異なる自由な視点から、歴史にあらわれた人間の表と裏にせまる。

著者略歴

著:会田 雄次
会田雄次

一九一六年京都府に生まれる。四〇年京都帝国大学史学科卒業。四三年に応召、ビルマ戦線に送られ、戦後二年間、英軍捕虜としてラングーンに抑留された。帰国後、神戸大学、京都大学(人文科学研究所)をへて、京都大学名誉教授。専攻はイタリア・ルネサンス史。著書は『アーロン収容所』『ルネサンスの美術と社会』『ミケランジェロ』など多数。九七年逝去。
著:小松 左京
小松左京
一九三一年大阪府に生まれる。SF作家。旧制神戸一中、旧制三高、新制京都大学文学部卒(イタリア文学専攻)。経済誌記者、放送作家などを経て、六二年『SFマガジン』誌に登場。代表作に『果しなき流れの果に』『日本沈没』(日本推理作家協会賞)『首都消失』(日本SF大賞)などがある。二〇一一年逝去。
著:山崎 正和
山崎正和
一九三四年、京都府に生まれる。京都大学大学院美学美術史学専攻博士課程修了。関西大学教授、大阪大学教授、東亜大学学長などを歴任。劇作家・評論家。主な戯曲作品に『世阿彌』『オイディプス昇天』『言葉―アイヒマンを捕らえた男』など。また評論に『劇的なる日本人』『鴎外 闘う家長』『演技する精神』『柔らかい個人主義の誕生』『社交する人間』『装飾とデザイン』などのほか、『山崎正和著作集』全一二巻がある。二〇一八年、文化勲章を受章。

ISBN:9784122067868
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:400ページ
定価:960円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ