内容紹介
歴史家ミシュレが、大著『フランス史』で描いた人物のなかでも特に愛した〈救国のヒロイン〉ジャンヌ・ダルク。
百年戦争下のフランスを窮地から救いながら、異端者として火刑に処せられる数奇な生涯を、ミシュレはキリストになぞらえ、共感と情熱をこめて描き出す。
〈解説〉佐藤賢一
著者略歴
著:ジュール・ミシュレ
ジュール・ミシュレ
一七九八年、パリ生まれ。歴史家。熱烈な共和主義者であった父から、大革命の物語を繰り返し聞いて育つ。エコール・ノルマル、コレージュ・ド・フランス等の教授を務めるが、ナポレオン三世の即位に反対して公職を追われる。フランスをひとりの人格に見立ててその人格の〈復活〉を目指す大著『フランス史』のほか、『鳥』『虫』『海』『山』の自然誌四部作、『愛』『女』『魔女』などの著書がある。一八七四年、没。
訳:森井 真
一九一九年生まれ。明治学院大学元学長。東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。ストラスブール大学大学院に留学。六五~九〇年、明治学院大学文学部で教鞭を執る。著書に『ジャン・カルヴァン――ある運命』など、訳書に『愛』(ジュール・ミシュレ著)など。
訳:田代 葆
一九四七年生まれ。慶應義塾大学大学院仏文科修士課程修了。訳書に『青い軽騎兵』(ロジェ・ニミエ著)、『ファシズムと女性たち』(リタ・タルマン編、共訳)など。
ISBN:9784122067851
。出版社:中央公論新社
。判型:文庫
。ページ数:320ページ
。定価:1000円(本体)
。発行年月日:2019年09月
。発売日:2019年09月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。