内容紹介
サイパン戦。かつて日本が統治していた地で繰り広げられた、日米の戦争。日本は甚大な犠牲を出し、バンザイクリフの名は今も知られる。しかし私たちは、そこで巻き込まれた島民、生き抜いた者のその後を、想像することがあっただろうか。サイパン、沖縄、八丈島――ミュージシャンで作家の著者が10年を費やし、戦争の痕跡を探しもとめ、生きた証言を拾いつづけたノンフィクション。
〈解説〉重松清
著者略歴
著:寺尾 紗穂
寺尾紗穂
音楽家。文筆家。一九八一年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。二〇〇六年に『愛し、日々』でシンガーソングライターとしてデビュー。〇七年、ピアノ弾き語りによるアルバム『御身』が各方面で話題になり、坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。音楽活動の傍らノンフィクションやエッセイを執筆し、文筆家としても活躍中。著書に『評伝 川島芳子』、『原発労働者』、『あのころのパラオを探して』、『彗星の孤独』などがある。
ISBN:9784122067677
。出版社:中央公論新社
。判型:文庫
。ページ数:288ページ
。定価:840円(本体)
。発行年月日:2019年08月
。発売日:2019年08月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ。