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中公文庫

灰と日本人

著:小泉 武夫

紙版

内容紹介

発火、料理、消毒、肥料、発酵、製紙、染料、陶芸のほか香道や茶道にも道具や材料として、灰は日本人の生活を支えてきた。また童話の中には「灰かぶり姫(シンデレラ姫)」に似た話が世界にあることを見出す。食生活、社会、風俗、宗教、芸術に分け入り、身近な生活必需品=灰の科学と神秘性を解き明かす。灰の負のイメージを払拭する画期的な作品

目次
Ⅰ 灰の生いたち
灰の誕生と埋火(うずみび)のこと
灰の成分と用途?そして灰屋のこと
Ⅱ 灰と食
食べものと灰
酒と灰
醤油・味噌と木灰
海藻と灰
料理と灰汁(あく)
Ⅲ 灰の恵み
和紙・織物と木灰
染料・染色と木灰
やきものと灰
Ⅳ 灰の効能
薬と灰
「秘術伝書」と灰
Ⅴ 灰の恐怖
火山と灰
死の灰
Ⅵ 灰と高貴
茶道・香道と木灰
習俗・宗教と灰
文学と灰

著者略歴

著:小泉 武夫
一九四三(昭和一八)年、福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学農学部醸造学科卒業。農学博士。東京農業大学名誉教授。広島大学、鹿児島大学、琉球大学の客員教授を務める。専門は醸造学、発酵学、食文化論。『発酵』『奇食珍食』『酒肴奇譚』ほか著書多数

ISBN:9784122067080
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH