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中公文庫

日本史のしくみ

変革と情報の史観

編:林屋 辰三郎
編:梅棹 忠夫
編:山崎 正和

紙版

内容紹介

歴史とは変革の歴史であり、情報が歴史を動かす――。古代の倭国の大乱から第二次大戦後までを一二の時期に区分し、歴史を考える論点を提示する。編者に上田正昭、司馬遼太郎、原田伴彦、村井康彦を加えた多彩な執筆陣がユニークな視点から日本史のしくみを解き明かした記念碑的著作。

著者略歴

編:林屋 辰三郎
一九一四年(大正三)、石川県に生まれる。三八年(昭和十三)、京都帝国大学文学部国史学科を卒業。日本史研究会の発起・代表委員。立命館大学教授、京都大学人文科学研究所教授、同所長、京都国立博物館館長、日本学士院会員を歴任。部落史・女性史・地方史の開拓に貢献。九〇年、朝日賞受賞。九八年(平成十)、逝去。『古代国家の解体』『中世社会の基本構造』『中世芸能史の研究』『民衆生活の日本史』『紅と紺と』『京都の歴史』『町衆』などの多数の編著は『日本史論聚』(全八巻)に収録。自伝『一歴史家の軌跡』がある
編:梅棹 忠夫
大正九年(一九二〇)、京都市に生まれる。昭和十八年、京都大学理学部卒業。学生時代の白頭山登山および大興安嶺探検隊以来、調査、探検の足跡は、ひろく地球上各地にしるされている。京都大学人文科学研究所教授、国立民族学博物館長を経て、同館顧問・名誉教授。専攻は民族学、比較文明学。理学博士。著書は、『東南アジア紀行』『サバンナの記録』『文明の生態史観』『知的生産の技術』『地球時代の日本人』『日本とは何か』『情報の文明学』など。いずれも「梅棹忠夫著作集」(全22巻、別巻1)に収録。平成六年、文化勲章を受章する。平成二十二年(二〇一〇)七月、逝去。
編:山崎 正和
一九三四年、京都府に生まれる。京都大学大学院美学美術史学専攻博士課程修了。関西大学教授、大阪大学教授、東亜大学学長などを歴任。劇作家・評論家。主な戯曲作品に『世阿彌』『オイディプス昇天』『言葉―アイヒマンを捕らえた男』など。また評論に『劇的なる日本人』『鴎外 闘う家長』『演技する精神』『柔らかい個人主義の誕生』『社交する人間』『装飾とデザイン』などのほか、『山崎正和著作集』全一二巻がある。二〇〇六年、文化功労者に顕彰される。

ISBN:9784122067004
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:296ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ