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中公新書ラクレ 775

見えないものを見る「抽象の目」

「具体の谷」からの脱出

著:細谷功

紙版

内容紹介

本書は、ベストセラー『地頭力を鍛える』によって広く認知される「地頭力」や「アナロジー思考」、「Why型思考」等の思考力に関する著作で読者を獲得してきた細谷氏の最新書き下ろし。
私たちの生きる世界は、VUCAと言われる不確実で先の見えない時代に突入したと言われています。2020年初頭からコロナやウクライナ紛争など思いもよらない事態を招き、日常生活ではスマホの普及やGAFAMと呼ばれるプラットフォーマーの台頭等により、デジタルを中心とした「見えないもの」に支配されているのです。これまで、日本では「見えるもの」を作る技術を強みにしてきた企業も多く存在してきましたが、これからの時代を生き残るには、「見えないもの」をいかに見えるようにするかが鍵となります。

本書では、著者が思考力を鍛えるために用いる「具体と抽象」のテーマに当てはめながら、この「見えないもの」を見えるようにするための考え方を提供します。
いくつもの事例を読み進めることで、これまで見えなくなっていた視野が広がり、日々のコミュニケーションや仕事の計画等に関する悩みを解消するとともに、未来に向けて将来像を描くためのツールになる1冊です。

著者略歴

著:細谷功
細谷功
1964年神奈川県生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。東京大学工学部を卒業後、東芝を経てビジネス・コンサルティングの世界へ。米仏日系コンサルティング会社を経て、2009年よりクニエのマネージングディレクターに。ビジネス・コンサルティングのみならず、問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の企業や各種団体、大学などに対して実施している。著書に『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)、『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『「Why型思考」が仕事を変える』(PHPビジネス新書)、『アナロジー思考』(東洋経済新報社)、『問題解決のジレンマ』(東洋経済新報社)、『考える練習帳』(ダイヤモンド)、『自己矛盾劇場』(dZERO)などがある。

ISBN:9784121507754
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP