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中公新書ラクレ 748

中国「コロナ封じ」の虚実

デジタル監視は14億人を統制できるか

著:高口 康太

紙版

内容紹介

「デマ大国」かつ「幸福な監視国家・中国」が「健康帝国」化する日――中国から拡大し世界的に猛威をふるう新型コロナウイルス。中国は権威主義体制のもと人流抑制により、いちはやく封じ込めに成功したが、それにより民主主義体制への懐疑さえ生まれている。だが、中国の本質はそもそも「上に政策あれば下に対策あり」と言われる「デマ大国」であり、ゲテモノ食ひとつすら取り締まれない。その歴史的・社会的な課題を克服するためのツールが、本書が検証するデジタル・監視・大動員なのだ。習近平体制のもと、「健康帝国」へと突き進む中国の深層を、気鋭のジャーナリストがレポートする。

著者略歴

著:高口 康太
高口康太

ジャーナリスト、千葉大学客員准教授。1976年千葉県生まれ。千葉大学人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。中華人民共和国・南開大学に中国国費留学生として留学。中国の社会、中国経済・企業、ネット事情などに精通し、『月刊文藝春秋』『ニューズウィーク日本版』「ニューズピックス」などに寄稿している。著書に『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書、共著)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)、『プロトタイプシティ』(KADOKAWA、共著)など。

ISBN:9784121507488
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:840円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF