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中公新書ラクレ 680

歌舞伎に女優がいた時代

著:小谷野 敦

紙版

内容紹介

女優が存在しない伝統芸能、歌舞伎。歌舞伎の始祖といわれる出雲の阿国をはじめ、江戸時代に大名屋敷などでひそかに演じていた女役者たち、そして明治時代人気をほこった女歌舞伎役者たちなど、歌舞伎を演じた女優たちは過去多数存在した。「女形のかわりではない女優」たちゆえの苦悩や葛藤、そして彼女らの演劇史への功績を、歌舞伎役者の家に生まれた女優たちとからめて描く。

著者略歴

著:小谷野 敦
小谷野敦

1962年(昭和37)茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。
おもな著書に、『〈男の恋〉の文学史』『もてない男』『江戸幻想批判』『聖母のいない国』『恋愛の昭和史』『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『現代文学論争』『久米正雄伝』『文学賞の光と影』『日本恋愛思想史』ほか、多数。小説に、『悲望』『童貞放浪記』『母子寮前』(芥川賞候補)などがある。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞。

ISBN:9784121506801
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ