中公新書ラクレ
江戸暮らしの内側
快適で平和に生きる知恵
著:森田 健司
紙版
内容紹介
少ない物的資源を有効に使い、無駄なく再利用していたこと。狭くプライバシーも制限された住居に暮らしつつも、近隣の人々とうまく付き合い、和やかな人間関係を築いていたこと。そして、しっかりした教育を受け、よく本を読んでいたこと。「与えられた場で懸命に生きる」人生を自然に送っていたこと。こうした江戸庶民の生の「内側」を幅広く捉え、さまざまなエピソードとともに本書は紹介していきます。衣食住はもちろん、教育や出版、そして生老病死まで江戸庶民の「内側」を活写。江戸庶民のあり方は二一世紀に暮らす私たちにとって、「生きた」知恵の宝庫です。図版多数。