出版社を探す

中公選書

封じ込めの地政学

冷戦の戦略構想

著:鈴木健人

紙版

内容紹介

第二次大戦後、アメリカはそれまでの孤立主義から舵を切り、西側諸国による対ソ戦略を打ち出した。マーシャル・プランの実施、NATO結成など、前例のないアメリカの外交政策を方向付けたのが「封じ込め」という戦略構想である。ドイツの東西分割、朝鮮戦争への米軍介入、日本の経済復興などもその戦略のなかで判断され、東西対立の中に位置づけられた。公開が進む当時の史料も広く用い、アメリカの冷戦戦略の始まりを緻密にたどる。

著者略歴

著:鈴木健人
鈴木健人
1958年生まれ。学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。広島市立大学国際学部准教授などを経て、現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。2016年~18年、ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)客員研究員。博士(政治学)。戦略研究学会理事
主要著書・訳書 『米中争覇とアジア太平洋:関与と封じ込めの二元論を超えて』(伊藤剛氏と共編著、有信堂高文社、2021年)、『「封じ込め」構想と米国世界戦略:ジョージ・F・ケナンの思想と行動、1931年~1952年』(渓水社、2002年)、ガディス、ジョン・L、『冷戦:その歴史と問題点』(河合秀和氏との共訳、彩流社、2007年)など。

ISBN:9784121101372
出版社:中央公論新社
判型:4-6
ページ数:400ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS