出版社を探す

中公新書

安楽死・尊厳死の現在

最終段階の医療と自己決定

著:松田 純

紙版

内容紹介

21世紀初頭、世界で初めてオランダで合法化された安楽死。同国では年間6000人を超えて増加の一途である。
自己決定意識の拡大と超高齢化社会の進行のなか、容認の流れは、ベルギー、スイス、カナダ、米国へと拡大している。他方で精神疾患や認知症の人々への適用などをめぐり問題が噴出している。
本書は、安楽死の”先進”各国の実態から、尊厳死と称する日本での問題、人類の自死をめぐる思想史を繙く。そのうえで「死の医療化」と言われる安楽死の現状を描く。

著者略歴

著:松田 純
1950年新潟県生まれ.東北大学大学院文学研究科博士課程単位修得.博士(文学).東北大学助手,静岡大学教授を経て,現在,静岡大学特任教授・名誉教授,放送大学客員教授.専攻は哲学,生命倫理学。 著書『遺伝子技術の進展と人間の未来――ドイツ生命環境倫理学に学ぶ』(知泉書館,2005年)ほか

ISBN:9784121025197
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2018年12月
発売日:2018年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD