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単行本

アートの値段

現代アート市場における価格の象徴的意味

著:オラーフ・ヴェルトハイス
訳:陳海茵

紙版

内容紹介

◆目次

 まえがき

序章  イントロダクション――アートの価格は単なる数字ではない――

1章 アート市場の構造――芸術はいかに商品化されるのか――

2章 意味の交換――支援と感謝の気持ちを交換する――

3章 後援者VS便乗者――ギャラリーとオークションはなぜ相容れないのか――

4章 価格の決定要因――統計分析からみるアートの諸要素と価格の関係性――

5章 値付けの技術――ディーラーは実際にどのように価格をつけるのか――

6章 価格の物語――価格はどのように正当化されるのか――

7章 価格の象徴的意味――価格に込められた意味を読み解く――

8章 結 論――価格が私たちに語りかけること――

付録A/インタビュー質問票  付録B/インタビューサンプルの解説
付録C/美術品価格の記録   付録D/美術品価格のマルチレベル分析

 参考文献  索引

著者略歴

著:オラーフ・ヴェルトハイス
オラーフ・ヴェルトハイス
アムステルダム大学社会学部教授。専門は経済社会学、芸術社会学、文化社会学。同学部では、文化社会学プログラムグループのディレクターを務める。研究テーマは、アート市場のグローバル化、市場と贈答品交換の相互関係、現代アートの評価と価格設定、アダルトコンテンツ市場の道徳的・社会技術的側面など。最近では、BRICs諸国におけるアート市場の出現と発展を横断的に比較して研究している。
訳:陳海茵
陳海茵 1991 年、中国生まれ。幼少期から日本で育つ。 東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。埼玉大学大学院人文社会科学研究科研究員、大妻女子大学他で非常勤講師。中国現代アート市場を対象とした社会学的研究に取り組む。論文に、「政治転換期中国におけるインディペンデントキュレーターの実践」、「中国現代美術市場の制度化と『仲介者』の価値実践について」など。

ISBN:9784120056451
出版社:中央公論新社
判型:A5
ページ数:344ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年04月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WF